出版社内容情報
厚生労働省「管理モデル」に対応!
本業とは別の仕事に就いたり、複数の仕事をかけもつ、いわゆる「副業・兼業」という働き方は、いまや広く浸透しました。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うテレワークの普及により時間的余裕を得たり、収入の減となったりした労働者が「副業・兼業」を希望し、企業もこれを容認するようになっています。
法制度面でも、令和2年3月の労災保険法・雇用保険法改正にて、労災保険・雇用保険における「副業・兼業」時の問題点が軽減されたり、令和2年9月の厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」改定にて、いわゆる「管理モデル」公表されるなど、労務管理上の問題点や煩雑さを解消する動きが相次いでいます。
そこで本書は、最新の政省令・政府資料や裁判例等を踏まえて、労働時間の通算、労災の責任の所在、企業秘密漏洩といった様々な労務リスクとその予防・対応策を、経営・労務に詳しい弁護士がわかりやすく解説します。
好評だった初版から大幅に加筆・修正し、書式・就業規則案も収録した第2版です。
内容説明
厚生労働省ガイドライン、管理モデルにも対応!複雑な労働時間の通算、業務災害の実務ほか悩ましい諸問題を詳しく解説。
目次
第1章 「副業・兼業」の現状(序論;働き方改革における副業の位置づけ)
第2章 副業制限と裁判例(副業制限の可否;副業制限に関する裁判例)
第3章 「副業・兼業」における労務リスクの予防・対応策(副業の確認に際しての手続;副業と労働時間の通算(原則的な方法) ほか)
第4章 「副業・兼業」に関する就業規則案
著者等紹介
田村裕一郎[タムラユウイチロウ]
弁護士・ニューヨーク州弁護士。多湖・岩田・田村法律事務所経営労務部門代表弁護士。第一東京弁護士会(元)労働法制委員会所属。1976年:兵庫県出身。2011年:多湖・岩田・田村法律事務所を設立、パートナーに就任。労働訴訟対応、労働審判対応、団体交渉対応、未払残業代請求対策、買収時における労働法デューディリジェンス、社労士の賠償責任リスク対策、ネット上の誹謗中傷対応、その他労働法全般を取り扱う。YouTubeにて「弁護士田村裕一郎チャンネル」を運営
古田裕子[フルタヒロコ]
多湖・岩田・田村法律事務所弁護士。東京大学大学院法学政治学研究科法曹養成専攻修了
井上紗和子[イノウエサワコ]
多湖・岩田・田村法律事務所弁護士。京都大学大学院法学研究科法曹養成専攻修了
飯島潤[イイジマジュン]
多湖・岩田・田村法律事務所弁護士。中央大学大学院法務研究科修了
染谷裕大[ソメヤユウタ]
多湖・岩田・田村法律事務所弁護士。上智大学大学院法学研究科法曹養成専攻修了
川口皓太[カワグチコウタ]
多湖・岩田・田村法律事務所弁護士。中央大学大学院法務研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。