出版社内容情報
少子高齢化に伴い、地方の実家を継ぐ者がいないとか、持ち家があるからといった理由で、実家が空き家になってしまうケースが増え社会問題になっている。そこで政府は、平成27年に空家対策特別措置法を施行し、固定資産税等の住宅用地の特例を除外したり、行政代執行を可能にするなどの措置を取っている。また、平成28年度税制改正で出された「空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例」(被相続人の居住の用に供していた家屋を相続する相続人は、譲渡益から3,000万円を控除できる制度)が注目を浴びている。しかし、それを利用するには多くの要件を満たさなければならない。
さらに、これらの措置は、すでに空き家になってしまった不動産に限定されている。本来最も重要なのは、空き家にさせないための予防対策である。
そこで本書は、とびきり効き目のある「信託」を活用した空き家予防策を解説している。まず、空き家になる原因を分析し、次に信託活用における契約書の作成や公証役場での手続、不動産登記実務や税務対策などを細かく掲載している。専門家はもちろん、そうでない人でも自力で手続ができるよう事例を使ってやすく解説している。
第1章 空き家の実態について
第2章 事例でみる空き家要因?「家族信託」の基本
第3章 事例でみる空き家要因?「実家建替え信託」
第4章 事例でみる空き家要因?「共有防止実家信託」
第5章 事例でみる空き家要因?「任意売却信託」
杉谷範子[スギタニノリコ]
著・文・その他
内容説明
空き家対策のための4つの「実家信託」の事例を掲載!
目次
第1章 空き家の実態について(あなたの実家は、空き家予備軍ではありませんか?;親が住まなくなった実家は、賃貸や売却に支障はないでしょうか?;実家が空き家になると困ること;実家が空き家になってしまう要因;空き家の現状;政府の空き家対策;実家信託とは;信託行為(信託の設定方法)は三種類
信託の法的構造
信託の法務と登記)
第2章 「実家信託」で実家を売却する!―事例1・実家に両親が暮らしている岸本大介さん(仮名)の場合(実家信託を活用しなかった場合;実家信託の活用ポイント;実家信託の手続きと解説;信託終了時の税務)
第3章 「実家信託」で実家を建て替える!―事例2・親が賃貸不動産を持っている小川圭一さん(仮名)の場合
第4章 「実家信託」で実家を貸す!―事例3・親が遺言書を書いてくれない佐藤純生さん(仮名)の場合
第5章 「実家信託」で実家を任意売却!―事例4・相続放棄をしたい島本研二さん(仮名)の場合
著者等紹介
杉谷範子[スギタニノリコ]
司法書士法人ソレイユ代表司法書士。平成元年京都女子大学卒業後、東京銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)に入行。平成15年司法書士登録。平成25年同職の河合保弘と司法書士法人ソレイユを結成。平成22年から現在千葉県市川市担当行政相談員(総務大臣委嘱)。夫、長男、長女の4人家族(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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