出版社内容情報
企業の人材難が叫ばれる中、優秀な人材をいかに確保していくかが喫緊の課題となっている。一方で賃金コストの上昇を抑制するためには労働力のムダな配置をできるだけ排除し、適正な労働環境と生産性を保っていかなければならない。
こうした中で注目されるのが、多様な雇用・就業形態を採り入れた新しい人事制度、すなわち「多様な働き方」だ。本書では、「多様な働き方」を実現するために最適な役割等級人事制度の構築プロセスを解説するとともに、具体的な設例を用いて制度の導入パターンをわかりやすく提示していく。
第1章 多様な働き方が求められる背景
第2章 多様な働き方を実現するための役割等級人事制度の構築理論
第3章 多様な働き方と人事労務管理?東日本プロセス株式会社のケースを通して?
規程集
西村 聡・山岡美由紀[ニシムラサトシ ヤマオカミユキ]
内容説明
同一労働、同一賃金で進める働き方改革。
目次
第1章 多様な働き方が求められる背景(日本の雇用慣行とその問題点;雇用形態の多様化とその取組み;少子高齢化をめぐる問題 ほか)
第2章 多様な働き方を実現するための役割等級人事制度の構築理論(「役割」とは何か;同一労働同一賃金の法制化と職能等級資格制度の矛盾;役割等級人事制度の概要 ほか)
第3章 多様な働き方の具体的な実現方法と人事労務管理―東日本プロセス株式会社のケースを通して(中堅現業職、母の介護で退職の危機―短時間正社員制度で乗り越える;営業職が家族の病気で半年間フルタイム勤務不能に―転職の危機を救った、上司と同僚のフォローと短時間勤務;画像編集オペレーターが「夫の転勤についていくので退職します」―深刻な人材不足の中で生まれた在宅勤務制度 ほか)
規程集
著者等紹介
西村聡[ニシムラサトシ]
大学卒業後、大日本スクリーン製造株式会社で管理・企画業務を担当。その後、公益財団法人関西生産性本部に入局し、主任経営コンサルタントとして活動。平成22年6月に独立し、株式会社メディンを設立、代表経営コンサルタント。経済学修士。近畿大学、大阪商業大学非常勤講師、株式会社日本マンパワーマネジメントコンサルタント、NPO法人企業年金・賃金研究センター上席講師。日本経営診断学会、日本労務学会、経営行動科学学会、日本経営工学会、日本経営システム学会正会員
山岡美由紀[ヤマオカミユキ]
大学在学中に社会保険労務士試験に合格し、社会保険労務士事務所勤務を経て、独立開業。日本マンパワー人事コンサルタント養成講座にて役割等級人事制度を学び、人事制度改革、生産現場改革の指導実習を経て、人事コンサルタントとして活動している。人事制度改革に活かすため、一般社団法人日本労務研究会の認定診断員として、モラールサーベイ(NRCS)を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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