内容説明
本書は、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、ベルギー、オランダ、イタリア、日本、EUなどの専門家による国際会議を企画し、ベルギーの王立アカデミーとの共催で開催された「オンライン労働者のオンライン上の権利―職場におけるEメールとインターネットの使用とモニタリング」に関する国際ワークショップの場に提出された主要論文のうち主として法的側面を扱ったペーパーを選択して邦訳したものである。
目次
総論 雇用とプライバシー―職場におけるEメールとインターネットがもたらす相互作用:労働法と労使関係の役割
1 アメリカ―アメリカにおける従業員のEメール及びインターネット使用に対する使用者の管理とモニタリングについての法律
2 イギリス―イギリス法による職場におけるEメール及びインターネットの利用とモニタリング
3 ドイツ―情報化社会におけるオンラインで働く労働者の権利―ドイツ労働法におけるインターネット使用に関する法律問題
4 フランス―労働者のEメールサーフに対するオンライン上の権利と義務
5 ベルギー―職場におけるEメールとインターネットのモニタリング及びベルギー法における労働者のオンラインの権利
6 オランダ―オランダにおける職場でのEメール及びインターネットの私的利用について
7 イタリア―職場におけるEメールとインターネットの使用とモニタリング その問題点と対策
8 日本―情報化社会における労働者のオンラインの権利をめぐる諸問題
9 欧州連合―EU加盟国のオンライン労働者のオンライン権利 欧州連合から資金を受けたユニ・ヨーロッパのための調査プロジェクトに関する報告書
著者等紹介
花見忠[ハナミタダシ]
日本労働研究機構会長。1930年生まれ。2001年より現職。上智大学法学部長、ルーヴァン大学、ハーヴァード大学、フロリダ大学などの客員教授、中央労働基準審議会会長、中央労働委員会会長、欧日産業法研究所理事、国際労使関係研究協会(IIRA)会長、日本労働研究機構研究所長を歴任。専門は、労働法及び労使関係
ブランパン,ロジェー[ブランパン,ロジェー][Blanpain,Roger]
ルーヴァン・カトリック大学(ベルギー)名誉教授。1932年生まれ。1961年よりルーヴァン・カトリック大学教授。ミシガン大学、ブラッセル大学、INSEAD、上智大学などの客員教授、国際労使関係研究協会(IIRA)会長、上院議員などを歴任。現在、国際労働法・社会保障法学会会長、欧日産業法研究所理事。専門は、労働法及び労使関係
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