内容説明
本書は、労働者派遣法が生まれるまでの経緯と問題点、この法律の仕組みと内容、外国での実情など、労働者派遣事業の実態と労働者派遣法について、大方の理解の一助となるものである。労働者派遣事業の実態については、必ずしも共通の認識があるわけではなく、なかには誤解にもとづく反対や批判も存在する。この法律の施行に当って無用の混乱を防ぐためにも、本書には重大な意味がある。
目次
序章(労働者派遣法制定の社会経済的背景;人材派遣業の抱える問題点 ほか)
第1章 職業安定法と労働者供給事業(法制定以前の状況;職業安定法制定のねらいと施行後の状況 ほか)
第2章 労働者派遣法の制定(派遣的形態の事業への対応;行政管理庁の勧告 ほか)
第3章 労働者派遣事業制度の改正の経緯(平成二年における制度改正;平成六年における制度改正(高年齢者に係る労働者派遣事業の特例の創設) ほか)
第4章 労働者派遣法の内容(労働者派遣法の意義;労働者派遣法の概要 ほか)
附章(諸外国における労働者派遣法制の概要;諸外国における労働者派遣事業の実状)
著者等紹介
高梨昌[タカナシアキラ]
1927年東京都出身。1953年東京大学経済学部卒。中央職業安定審議会会長、雇用審議会会長などを歴任し現在、日本労働研究機構会長、信州大学名誉教授
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