内容説明
漫画を読んでいると、それが非現実的な描写だとわかっているのに、妙に気になる事象に出くわすことがある。闘う男たちの驚異的な身体能力、無謀すぎる特訓、あまりにも優秀なロボット…。これらを絵空事と割り切るのは簡単だ。だが、科学的な検証を加えてみると、荒唐無稽な漫画の世界がたちまち現実味を帯びてくる…！漫画史上に輝く名作２７作品の協力を得て放つ好評『空想科学「漫画」読本』シリーズ、文庫化第２弾。
目次
第１部 超常識の作用と反作用（新聞で雨戸を突き破れるものか？科学の力で恐怖を克服する！―『恐怖新聞』つのだじろう；名推理に欠かせない発明品！コナン君の変声機の原理を探る―『名探偵コナン』青山剛昌 ほか）
第２部 胸騒ぎの沸点上昇（逆立ちして、両手で答案作成！？解答速度が物語る驚異の天才度！―『とどろけ！一番』のむらしんぼ；水に浮かぶキュウリを真っ二つ！味平の宇宙規模の包丁さばき！！―『包丁人味平』原作／牛次郎・漫画／ビッグ錠 ほか）
第３部 愛と友情の臨界点（しのぶちゃんの隠し芸「お手机」にみる絶妙な剛腕！―『うる星やつら』高橋留美子；「体重を消す」という武道の神様！その実力を科学的に探る！―『有閑倶楽部』一条ゆかり ほか）
第４部 闘魂美の爆発的進化（とらの穴の危ない特訓、死者続出で経営破綻が心配！―『タイガーマスク』原作／梶原一騎・漫画／辻なおき；漫画史上空前の見事な巨乳をあくまでも科学的に分析する！―『ミリオンシャンテンさだめだ！！』片山まさゆき ほか）
著者等紹介
柳田理科雄［ヤナギタリカオ］
１９６１年、鹿児島県種子島生まれ。「理科雄」は本名。８０年、京都大学を受験し、発表前に京都に部屋を借りるが、不合格。そのまま京都で浪人生活を送り、翌年、東京大学理科１類に進む。その後大学を中退し、自ら経営する学習塾「天下無敵塾」を設立するが、経営不振状態が続く。９６年、友人の編集者に勧められ、塾の運転資金ほしさに『空想科学読本』を執筆したところ、６０万部のベストセラーに。だが、印税の入金が間に合わず、塾は倒産する。９９年、空想科学研究所を設立し、主任研究員に就任（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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