内容説明
国際社会の常識にいまだ抗う北朝鮮独特の行動原理とは?また、経済の厳しい現実と党・政府・軍の権力構造の変化、関係する大国の思惑、そして拉致問題の真相を、朝鮮半島問題を追究し続ける第一人者が徹底解説。
目次
第1章 誰も語らない北朝鮮の真実
第2章 北朝鮮の基礎知識
第3章 拉致問題と首脳会談の真実・制裁
第4章 北朝鮮の権力と世襲
第5章 北朝鮮の国家組織と指導層
第6章 北朝鮮の国家予算と経済
第7章 北朝鮮との外交関係
第8章 北朝鮮の国際問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
牛タン
4
毎日新聞の元記者が北朝鮮の核・ミサイル問題、拉致問題、外交、内政、統一などを解説。事実なのか意見なのかよくらからない話を延々と語る週刊誌のような内容。内容は面白いと思うところもあったが、真偽のほどはよくわからない。面白いと思ったのは「石油がないから北朝鮮は戦争できない」、「世襲体制は儒教の影響」、「日本は積極的に日朝関係を良くしようとしないで、米韓の追従でいい」、「北朝鮮の15段階の交渉術」など2018/07/15
トゥクトゥク
3
2011年に書かれた本だが、今年7月の日朝政府間協議で拉致問題が一歩前進し、まもなくと言われる北朝鮮からの一次報告を待つ現在の日本の立場から読むと非常に面白い。著者の重村さんは2002年の日朝首脳会談で日本が外交に事実上失敗したため、拉致被害者5人の帰国しか果たせず、平壌宣言もその後白紙状態になってしまい、日朝関係は難しくなっていると書いている(2011年当時)。それを安倍首相がどうこじ開けたのか、気になって仕方ない。一次報告は9月だと言われているから、固唾を飲んで見守りたい。2014/08/31
それいゆ
2
「北朝鮮には石油がないので戦争継続能力がない、中国が北朝鮮を支える限り短期崩壊はない、崩壊しても油と船がないので難民が日本に来ることはない、クーデターは過去に5回計画があったがすべて未遂に終わる、南ベトナム崩壊が拉致事件の遠因、日朝首脳会談は笹川陽平が仲介した、日本政府は拉致被害者全員の帰国を要求しなかった、主権侵害も主張しなかった」など重村さんの説明を読んで、初めてなるほどとよく分かった。拉致被害の人たち全員が帰って来るまでは経済制裁を続け、国交回復なんかありえない。こんな国を許してはならない。2012/01/07
尾原道場
0
昔の映画キューポラの街だったか、楽園を信じて帰国する場面があったなあ、、、2012/02/02
-
- 和書
- わにがわになる