目次
序章 いま、なぜ哲学・思想なのか
第1章 理知で人間存在の本質に迫った哲学
第2章 哲学・思想の母胎となった宗教
第3章 宗教から離れて成立した政治思想
第4章 政治から離れて成立した経済思想
第5章 新たな転換に向けた現代の哲学・思想
著者等紹介
湯浅赳男[ユアサタケオ]
1930年山口県岩国市に生まれる。1953年東京大学文学部仏文学科卒業。約9年間のサラリーマン生活ののち、大学院に帰り、1966年東京大学大学院経済学研究科中退。現在、新潟大学名誉教授、常磐大学コミュニティ振興学部非常勤講師。専攻は、経済史・経営史だが、比較文化論、社会学、経済人類学などにも関心が強く、既成の学問領域にとらわれない独自の研究活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sun
4
ある哲学書を読む為、全体での位置付けを知る為、概観。哲学は「気候」に左右され「個別的」との記述あり、安心して読んだ。結局、「個別的」という事で納得。実践して、受け手が書き残すタイプは宗教や哲学でも好き。現代哲学の本は読む気ないが、哲学の好きな人と飲んで話してみたい。2013/11/29
MonoCarky
2
浅く広く、を地で行く大まかにまとめられた本。浅く狭くしかしらない身としては興味深く読めた。が、一読して終了という類の本ではない。何度となく読み返し、過去の古代ギリシャから現代に至るまでの思想の変遷を理解していくことができることと察する。そして自分の哲学にあった箇所を深く追求していくことも可能だろう。ちなみにどれほど浅く広くなのかというと、宗教の項目にて仏教がたった4ページ! が、密教や大乗・小乗仏教についての言及もあり、寡聞の頭にはほどよい栄養を与えられたと感じた。
kakky
0
哲学の全体的な流れが知りたいと思い、読み始めました。アリストテレスやソクラテス、プラトンなどの古代ローマはもちろんですが、哲学が生まれた理由まで記されており、かなり面白かったです。また、前述の通り、哲学のみが目的でしたが、宗教や経済思想、政治思想、近代の新しい思想も扱われており、それらも歴史的な視点が取り入れられています。これらをまとめて捉えたことは今までありませんでしたが、全体を俯瞰して眺めると、とても密接に結びついているのだと感じます。これをきっかけに世界史も学びたくなる。そんな広がりを持つ本でした。2014/07/27
hixxxxki
0
パラパラ眺めた程度に読んだ。ギリシャ哲学とスコラ哲学をつなぐイスラムの哲学者たちの紹介があって、それが類書と違って良かったかな。ただ、全体的に内容が浅かった。2012/12/21
Kenji Oda
0
全体的に時代系列で説明してあるが、一つ一つの説明が不十分になっている。また、特に重要でない人物もとりあえず名前を挙げている感があってわかりづらかった。それぞれの自分が気になった思想の関連書籍を読むための、辞書代わりに使うのが良さそう。個人的にはカントとマクロ経済が気になった。2012/11/27