目次
第1章 「犯罪」と「犯罪者」
第2章 プロファイリングとは何か
第3章 「殺人事件」をプロファイリングする
第4章 人はなぜ「悪質商法」に騙されるのか
第5章 「通り魔事件」の犯人像に迫る
第6章 「バラバラ殺人」の心理
第7章 年少者を狙う「猥褻犯」の心理
第8章 人が暴力を振るう「本当の理由」
第9章 反社会的集団を心理分析する
第10章 「犯罪」と「制裁論」
著者等紹介
高橋良彰[タカハシヨシアキ]
1940年、北海道生まれ。東北大学教育学部特殊教育学科卒業。東北大学大学院教育学研究科修士課程教育心理学専攻修了後、科学警察研究所防犯少年部研究員。その後渡米し、シカゴ大学法科大学院犯罪司法研究センター客員研究員となる。帰国後、科警研主任研究官、補導研究室長。大正大学人間学部および大学院人間学研究科教授。亜細亜大学、首都大学東京大学院都市科学研究科非常勤講師。教育学博士
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感想・レビュー
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アリス
5
犯罪心理学の入門書。犯罪心理学では犯罪者の知能、性格、思考構造等に着目した心理学的研究に加え、人を犯行に至らしめた環境条件を分析する社会学的な研究も必要だという。本書は後者に焦点をあて、殺人、通り魔等の種類や特徴等の紹介と、プロファイリングの考え方にも触れる。専門用語の説明や結論の提示がやや遅く、少し読みにくさはある。犯罪研究の歴史や流れを大づかみしたいとき一読してもよいのでは。2014/02/11
袖崎いたる
3
犯罪心理学ざっくり紹介。FBI方式のプロファイリングだとフロイトの精神分析のように性的倒錯者を炙り出すものとのこと。こちらは臨床的プロファイリングと呼ばれ、「FBIの手法が適している犯罪は、犯人が抱く性的ファンタジーが犯行現場に反映されるものに限られる。」それに対して、英国のリヴァプール大学のデビット・カンターが提唱した統計的プロファイリング。これがまたすごい。こういう犯行だったらこういう家族形態だ〜とか、身内が犯行の確率が高い〜とかまでズバッと言える、統計の力。2020/03/25
うえお
1
自分が読むのが下手なのかもしれませんが、すごく読みにくかった。データをたくさん引用して分かりやすくしようとしてるかもやけどかえって読みづらい。データを説明しているだけな印象。でも勉強にはなった。なぜ人は犯罪(非行)を犯すのか。生まれながらに犯罪を犯す人と犯さない人がいると言う議論と、生活環境によるという議論がある。自分的には後者かな。幼い時の育てられ方、友人関係などで人は大きく変わる気がする。悪い友人を持ってしまってはやはり犯罪がより身近になり自分も犯罪を犯してしまう可能性が高まるのかな。2016/03/26
Phong
0
ハイパーつまらんちゃん。2014/05/10
那由田 忠
0
犯罪心理学の本は人気なのですね。その意味で言うと、この本がいいかどうかは不明。犯罪プロファイリングについて詳しく知りたかったのだが、その点はあまり面白くなかった。後半の非行少年や暴力団など著者の研究領域がやはり面白かった。暴力をふるう原因や制裁をどう意識するかなど。 暴力団に苦しい境遇の人たちがふきだまっていく社会的な構造があるのだと思った。このあたりを中心に書くと、タイトルとは違ってくるけれど、もっと面白い本になると思った。2012/05/06