内容説明
言葉は、人間とその社会生活の中で変化していく。それは物質の化学変化よりも格段に多用な変化を示す。いわば「化学(ばけがく)」的な変わり方をするのではなく「化物(ばけもの)」のようなおおきな変わり方をするものもある。斬新な視点で日本語を解読した新しい日本語の解釈。
目次
第1章 変化する日本語の用法と用例―平気でおかしな日本語を使う人たち(千円からお預かりいたします;「固」 ほか)
第2章 会話から生まれる新しい日本語の用法と用例―日常会話の中にみる不思議な日本語のあれこれ(怒っちゃいないですけど、ほんとは怒ってまーす;会いたいけど会いたくない・新逆語 ほか)
第3章 書き言葉に見る日本語の変化の応用―巷でよく見かける、ちょっと変な日本語(書き言葉と話し言葉;新聞雑誌の言葉変換 ほか)
第4章 移り変わる日本語のあれこれ―常に変化をし続けそこから新しい日本語が生まれる(なんとなく比喩表現;仲間意識を高める新ジャルゴン ほか)
著者等紹介
岩松研吉郎[イワマツケンキチロウ]
1943年生まれ、慶応義塾大学文学部教授。日本語の言語文化、特に中世文学を専門としている。所属学会・団体としては、中世文学会、説話文学会、和歌文学会、全国大学国語国文学会がある
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