目次
第1章 毒と薬とその歴史(毒と薬、古代人はどう考えどう用いたか?;古代・中国とインドの「毒」 ほか)
第2章 快楽と人殺しに使った天然毒(古代エジプト―青酸の起源と歴史;古代エジプト―毒ヘビとヘビ毒の種類 ほか)
第3章 創薬の歴史とそのメカニズム(潰瘍―漱石が苦しんだ胃潰瘍;脚気―ビタミンの発見 ほか)
第4章 薬の多様化・多面化と創薬の未来(予防に勝る「薬」なし;生活をサポートする「薬」;「薬」は多様化と多面化の時代に入った;21世紀の薬を変える「新薬開発」)
第5章 危険!人を滅ぼす毒(死に至る「毒ガス」;ホルモン系を狂わせる内分泌攪乱の「毒」 ほか)
著者等紹介
山崎幹夫[ヤマザキミキオ]
国立放射線医学総合研究所主任研究官、千葉大学生物活性研究所教授、千葉大学薬学部教授、薬学部長、東京薬科大学客員教授等を経て、2004年から新潟薬科大学学長。薬学博士
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感想・レビュー
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ひー坊
14
分かりやすかったし勉強にもなった。人間の探究力って凄い。現代人は過去のおかげで生存率が上がった。そして現代があるから未来がある。2024/07/21
mitya
3
この分野の知識がなく、とりあえず分かりやすいものをと思って手に取った。毒と薬の歴史で興味深いものが結構あったが、近現代に合成された毒ガスのところが一番印象的だった。2018/03/23
みほ
2
コカ・コーラとは、コカ葉にコーラ子のエキスを混ぜた名前。喘息の治療薬に使われれる「エフェドリン」の原料は、麻黄と呼ばれる植物。漢方薬としても歴史が古いという。薬として作用するものが、毒としても使われる、その化学に神秘を感じる。アロマテラピーだって植物だし、生物は海から、そして植物から生まれたんだ。植物の末裔…。2015/08/01
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
2
☆×4.0…毒物としては広く、浅くといった感じでしょうか。本格的に知りたい人には内容は少々物足りなく感じてしまうことでしょう。でも歴史だけではなく、様々な最近とかの発見の秘密等面白かったのでよかったです。2009/11/21
深町秋生
0
毒の歴史がおもしろくわかるが、「人をどうやって毒殺させるか」というミステリ作家の要望には答えてくれなかった。2012/11/08