出版社内容情報
認知症の人の困ったあるある行動は、見えている世界が違っているから。
認知症介護で、介護する人が困るのが「コミュニケーション」が上手くいかなくなることです。
この本では、介護のプロとメンタルケアの専門家が、認知症の人も介護する人も気持ちよく関わっていくための言葉かけと接し方をご紹介します。
「前はしっかりした人だったのに……」「何回も言ってるのに!」と話が通じなくなることに悩まれている人が多いです。
そこでこの本では、認知症の人の行動のロジックをひもとき、困った行動をとってしまう理由を解説しています。
困った行動の理由がわかれば、伝わる言葉かけや接し方もわかります。
「同じものを頻繁に買ってしまう」「服が汚れているのに着替えてくれない」
「大事なものが無くなったと騒ぐ」「昔の話を何回もする」……など困った場面に寄りそう言葉かけや接し方がみつかります。
また、見過ごされがちですが、介護する人の心のケアをする方法も紹介しています。
認知症の人と接する中で「きつく言ってしまった」「やさしくできない自分はひどい人なのかな」と自分を責めてしまうことも。
介護に疲れて、自分自身も弱ってしまわないように、精神的ストレスや自己嫌悪感を軽減していくのも大切なことです。
内容説明
認知症の人が暮らす世界を覗いてみたら、困った行動の謎が解けるはず。認知症の人も介護する人も気持ちよく関わり、お互いに尊重して暮らせることを心から願っています。
目次
第1章 認知症のある人が見ている「世界」とは?(最近の記憶と時間の感覚が消えて「今」がわからなくなる世界;今は昼か夜か?夏か冬か?時間と季節感があいまいな世界;覚えたい情報をキャッチできない 注意力のフィルターが粗くなった世界 ほか)
第2章 本人への言葉かけ&接し方のヒント―認知症介護でよくある「困った!」場面(人とかかわる場面;心が不安定な場面;会話の場面 ほか)
第3章 知っておきたい自分への言葉かけ&接し方―認知症介護で生まれたあなたの世界の「モヤモヤ」に寄り添う(親が認知症になったことを、受け入れがたいとき;これからますます症状が進行する気がして怖いとき;優しくできない罪悪感で苦しいとき ほか)
著者等紹介
山川淳司[ヤマカワジュンジ]
社会福祉士・介護福祉士。山形県認知症介護指導者
椎名淳一[シイナジュンイチ]
介護福祉士。千葉県認知症介護指導者
加藤史子[カトウフミコ]
メンタルトレーナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。