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内容説明
公彰が夜ごとに人の血を啜らねば生きていけない吸血鬼だと知り、驚く智彦だったが、じょじょに公彰に惹かれてゆくのを止めることはできなかった。だが公彰を愛すれば愛するほど、智彦は、自分の過去…チンケなスリで、男に犯されてよがるオカマで、親さえいらない捨て子なのだということを負い目に感じはじめる。「公彰。俺はあなたにふさわしくない」と、公彰のもとを去る智彦だったが…!?都会の片隅で寄り添いあう二つの孤独な魂を描く、感動のラブロマン。
著者等紹介
秋月こお[アキズキコオ]
7月2日生まれ。熊本在住。『富士見二丁目交響楽団シリーズ』『テンペラ愚連隊』等、芸術界を舞台に描いた傑作シリーズで、読者の心を掴んで以来、驚くほど多様な執筆活動を展開し続ける人気作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨蛙
9
吸血鬼でホストの公彰。孤独を背負って生き続ける彼の情の深さに智彦は救われた気がします。書き下ろしは公彰がなぜ吸血鬼になってしまったかのお話でした。全体的にはちゃめちゃな感じがしましたがジュネ作品はこんなもんですかね。2017/06/27
レイタ
1
再読。後編怒涛で面白かった。(掌返し)隠れサロンのボーイとして努力していく受け。そこで今までの悪事に気がつく。教育が足りてなかったと許せた。しかも後半でも愚かさを20倍返しさせられるんだから受けに試練与えすぎ。攻めの吸血鬼が聖人すぎるがここまで割りを食ってしまう愚かな受けにぴったりなのかも。旧版の路地裏絵猫過ぎて可愛い。黒人3人が邪悪すぎて六本木黒人の風評被害(笑)秋月キャラで最邪悪。エクソシストまで出る怒涛展開。ラストはすっかり魅惑の受けに。日本エンドだがいい男支部の海外編や過去の日露戦争気になる。2017/01/20
ひいざ
1
どきどきだけど、Juneというか時代を感じるというか。初出が平成6年だもんね。最後の短編には泣きました。イラストがえすとえむさんだっていうのにはびっくり。2013/03/11
ななか
1
☆8つ(10段階) <あらすじ>公彰が夜ごとに人の血を啜らねば生きていけない吸血鬼だと知り、驚く智彦だったが、徐々に公彰に惹かれてゆくのを止めることはできなかった。俺はあなたにふさわしくない」と、公彰のもとを去る智彦だったが…!?<感想>う~んやはり智彦は好きになれないけれど、公彰の孤独な心を癒せる運命の出会いであり、運命の人なんでしょうね。ハッピーエンドなのでホッと一安心(笑) 外伝「氷原秘話」は公彰が吸血鬼になったいきさつのお話。素晴らしかった!本編よりも良い!(えw)これぞ男愛www 2013/01/24
iason
1
孤児の智彦と吸血鬼の公彰の物語。東京にあこがれて出てきた智彦だが、生活は厳しくすりなどをして生活をするはめに、そんななか見かけた公彰にあこがれる。黒人に陵辱されたり軟禁されて売春を強要されたり、売られそうになったりとなかなかハードですが、自分のために公彰に迷惑をかけたくないと思いながらも、逃げては戻ってしまう。2010/04/11
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