内容説明
今こそ、“子ども一人ひとりに寄り添う”問題解決学習。これを堅持しながらも“社会的な見方・考え方の成長”を通して、“よりよい社会の形成に参画する資質や能力の基礎”を育てる新時代の社会科の理論と実践を提起します。
目次
序章 座談会変わる社会科をどう考えるか―社会科と問題解決学習
第1章 『小学社会』と問題解決学習(問題解決学習とは、どのような学習なのですか。;問題解決学習における「問題」とは、どのような問題なのですか。;問題解決学習における「解決」とは、どのような状態なのでしょうか。;授業でどのように子どもを生かせばよいのでしょうか。;問題解決学習に適した教材を、どのように開発すればよいのでしょうか。)
第2章 『小学社会』における「社会的な見方・考え方」の成長(『小学社会』がいう「社会的な見方・考え方」とは、どのようなものでしょうか。;「社会的な見方・考え方」はどのように設定するのですか。;「社会的な見方・考え方」の設定と、問題解決学習とはどのように関連しているのですか。;「社会的な見方・考え方」の成長とは、どのような段階への到達を想定しているのですか。;「社会的な見方・考え方」によって培われる「公共性」とは、どのようなものですか。)
第3章 『小学社会』の基本的な考え方をふまえた実践のあり方(基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させるには、どうすればよいでしょうか。;思考力・判断力・表現力等を育てるには、どうすればよいでしょうか。;社会の形成に参画する資質や能力の基礎を育てるには、どうすればよいのでしょうか。;社会科における評価をどのように進めればよいのでしょうか。)
著者等紹介
的場正美[マトバマサミ]
名古屋大学教授。専門は教育方法学。大学では、神学・宗教哲学を専攻。十代の頃からドイツ好き。長じてドイツの政治教育、公民教育も研究。1990年から『小学社会』編集委員
池野範男[イケノノリオ]
広島大学教授。専門は教育学(社会科教育)。高校の社会科の教員を目指して大学に入学したが、研究者の道に。ドイツのフランクフルト学派の影響を受ける。1998年から『小学社会』編集委員
安野功[ヤスノイサオ]
國學院大学教授。小学校教員を経て、2000年から文部科学省入省。学習指導要領の改訂などに携わる。2000年から教科調査官。2009年退官。教科調査官時代も現場で「授業実践」しながら指導を進めてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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