出版社内容情報
ユング心理学はどのように誕生し、ヒルマン、ギーゲリッヒによる新たな展開はいかにして生まれたのか。令和の時代のユング入門!
【目次】
第一章
ユング心理学のはじまり--もう一つの世界、解離を生きる心……………………………1
精神科臨床と人間の姿 3
ユングの二つの体験 7
宗教の後継としての心理学、共同性への問い 12
降霊術、あるいは、魂の現象 16
解離という可能態 21
臨床姿勢に立ち返って 24
第二章
科学者としてのユング--言語連想と、コンプレックスと、タイプ論……………………26
言語連想検査 27
コンプレックスとコンステレーション 32
コンプレックス解消の昔話 36
タイプ論 42
感情機能について 48
第三章
無意識との対決--ファンタジーと共にあること・言葉にすること・制作すること……53
集合的無意識 55
フロイトとの差異 60
ファンタジー思考へ 65
フルールノワ 68
『赤の書』--アクティヴ・イマジネーションと自己 70
ボーリンゲンの塔と、死者との対話 79
第四章
新たな未知との出会い--旅、集合性の見直し、錬金術……………………………………86
旅 89
北アフリカと、夢と、未知との出会い 93
タオス・プエブロ、エルゴン山、野生と人間 98
集合性の見直し 103
錬金術的な取り組みへ 108
第五章
ユング晩年の思想--錬金術から始まる芸術・文化・宗教…………………………………113
錬金術的心理学 113
ユングとアート 131
内的な客体と出会う 133
外的客体の解体、解体の認識 135
解体から始まる新しい意識 136
文化と歴史への責任 140
UFOと自己 143
ユングの心理学 146
第六章
ユング心理学の新たな展開①ジェイムズ・ヒルマンの元型的心理学………………………148
--イメージの豊かさ・脱人間化の可能性・ソウル=メイキング
ジェイムズ・ヒルマンと元型的心理学 151
イメージから問い直すこと、イメージの人格化 154
病理化 161
心理学化、脱人間化、そしてソウル=メイキング 167
ヒルマンから見たユング心理学の問題点と、ドングリ理論 176
第七章
ユング心理学の新たな展開② ヴォルフガング・ギーゲリッヒの内性学としての心理学…182
--歴史性とサイコロジー=メイキング
内性学としての心理学--その基本的なアイデアたち 187
内性学としての心理学--いくつかの著作 209