出版社内容情報
疫学研究・遺伝子研究・脳画像研究、薬物療法など、最新の科学的知見を臨床現場での支援に活かすための入門テキスト。
内容説明
最新の知見をわかりやすく解説。疫学研究・遺伝子研究・脳画像研究・薬物療法など―医療・心理・教育・福祉の支援者のための入門テキスト。
目次
第1章 疫学研究からみた発達障害
第2章 発達障害の原因1 遺伝と環境(総論)
第3章 発達障害の原因2 遺伝子研究と遺伝カウンセリング
第4章 発達障害の原因3 環境要因
第5章 発達性協調運動症の理解と支援―発達障害のもう一つのフロンティア
第6章 発達障害の診断方法と臨床検査
第7章 発達障害の薬物療法
第8章 ADHDの脳画像―可視化される脳機能の偏り
著者等紹介
鷲見聡[スミサトシ]
小児科医。1985年名古屋市立大学医学部卒業。名古屋市児童福祉センター(1989~1998年)、名古屋市西部地域療育センター(2004~2014年)、上林記念病院こども発達センターあおむし(2015~2017年)に合わせて20年余にわたって勤務し、2000名以上の発達障害児の診療を行ってきた。1998年から2004年にかけて、名古屋市立大学病院小児科において遺伝性疾患の診療と研究に従事し、医学博士号を取得。2018年より日本福祉大学教育・心理学部教授。2022年より金城学院大学看護学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
luckyair
3
ADHDやASD、DCD(発達性協調運動症)などについてサイエンスと冠する名前の通り、最新の知見を列挙。専門家であれば知っておくべき内容だが、残念ながら実際の専門家でもこうした知見を持ち合わせてない人達がいるという現実もある。例えば環境か遺伝かという問いに関して、昔は育て方の問題など環境のせいにされていたが、今では半々という知見。ただし、その半々となる領域も濃淡がある。また、DCDから来る落ち着きのなさを教育者が理解せず(またはADHDと誤認して)、課題のハードルを上げて複雑化させる場合も多い。★★★☆2023/07/08
オラフシンドローム
0
★★★☆☆ 当たり前だけど、発達障害は性格や当人の希望ではなく、病理であるようでほっとした。 とはいえ、遺伝要因はありそうでも、結局は確定的なことは言えない分からない、ということらしい。 発達性協調運動症(不器用さ)も発達障害のひとつという説には納得!ただ、これも程度か病気か判断が難しいって話。2024/05/31
nina
0
遺伝のところは少し難しかったけど、どの部分も興味深かった。 鷲見先生だけではなく、他の方も書かれていて、そのページは少し読みづらさを感じたのは、私が鷲見先生の考え方や文章が好きなんだろうな。 前作と内容が同じ部分もあったけれど、全体的にブラッシュアップされており読み応え十分でした。、2023/05/05