出版社内容情報
虐待等による複雑性PTSDへの簡易処理技法であるTSプロトコール。具体的な症例をもとにその臨床を余すところなく紹介する。
内容説明
虐待などによる複雑性PTSDへの簡易処理技法であるTS(Traumatic Stress)プロトコールは、10分×4~6回でフラッシュバックを軽減させることができる。スモールトラウマからDIDに至る重症例や難治例まで、具体的な症例をもとにその臨床を余すところなく紹介する。
目次
TSプロトコールの実践
第1部 TSプロトコールの臨床(トラウマ処理初期対応の工夫;複雑性PTSDの治療経過をめぐって;自我状態療法の留意点―部分人格は主人格を著しく損なうことがあるのか;TSプロトコールを受けて―当事者からのメッセージ)
第2部 発達障害へのTSプロトコール(TSプロトコールの応用―小トラウマ症例への治療;自閉スペクトラム症と解離性同一性障害の併存例1―大きなトラウマをもたない症例の検討;自閉スペクトラム症と解離性同一性障害の併存例2―大きなトラウマ体験をもつ症例:STP解離;トラウマ体験の言語化に困難をもつPTSD―身体感覚に焦点化したTSプロトコールの試み;知的発達症および自閉スペクトラム症の性被害)
著者等紹介
杉山登志郎[スギヤマトシロウ]
1951年静岡市に生まれる。久留米大学医学部卒業。名古屋大学医学部精神科、愛知県心身障害者コロニー中央病院精神科、静岡大学教育学部教授、あいち小児保健医療総合センター保健センター長、浜松医科大学児童青年期精神医学講座特任教授を経て、福井大学子どものこころの発達研究センター地域こころの支援部門客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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