精神療法トレーニングガイド

藤山 直樹/津川 律子/堀越 勝/池田 暁史/笠井 清登【編】

日本評論社（2020/09発売）

• サイズ A5判／ページ数 224p／高さ 22cm
• 商品コード 9784535984776
• NDC分類 493.72
• Cコード C3011

出版社内容情報

東大精神神経科で行われている精神療法のためのトレーニングTPAR。その具体的な準備や心構え、SVの実際を余すところなくご紹介！

内容説明

精神科のトレーニングはどのように進められ、なにが起こっているのか。東京大学の精神医学教室で行われている精神療法トレーニング：ＴＰＡＲ。その具体的な準備や心構え、構造や実際をスーパーバイザー、スーパーバイジー、チューターの三者の立場から語る。

目次

第１部　トレーニングへの準備（精神療法研修をより明示的により普遍的にするために；研修の仕組み作りと運営方法；初学の精神科医への精神療法教育の留意点）
第２部　スーパービジョンの実際（堀越勝先生のスーパービジョン；津川律子先生のスーパービジョン）
第３部　精神療法を学ぶ前に（精神療法の共通要因；精神療法のいろいろな学び方；精神療法における心理検査）

著者等紹介

藤山直樹［フジヤマナオキ］
福岡県生まれ。精神科医、精神分析家。上智大学総合人間科学部心理学科教授を経て、現在は個人開業

津川律子［ツガワリツコ］
東京都生まれ。臨床心理士、公認心理師。現在、日本大学文理学部心理学科教授、同心理臨床センター長、日本臨床心理士会会長

堀越勝［ホリコシマサル］
臨床心理士。現在、国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター長

池田暁史［イケダアキフミ］
山形県生まれ。精神科医、臨床心理士。現在、文教大学人間科学部臨床心理学科教授

笠井清登［カサイキヨト］
香川県生まれ。精神科医。現在、東京大学大学院医学系研究科精神医学分野教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[ひろか]

東大精神科の研修医を対象としたトレーニング：外部スーパーバイズの取り組み。レジェンド藤山直樹先生の他、臨床心理から、津山律子先生、堀越勝先生もSVとして参加され、個人的には、心理のお二人が面白い。

2020/10/04

[くろねこ]

東大の精神科での精神療法のトレーニングの取り組み。準備段階から、SVの様子までわかり刺激的でした。あちこちに広まると良いなと。こういう試みが始まり、本として形になったのは地道な種まきがあったからだろうと思います。にしても、日本の精神科医療の教育で何故精神療法が軽んじられてきてしまっているのかなと考えます。心理療法を受けることが日本人にとって身近なかったりすることとも繋がっているのでしょうが。根付いていきますように。

2020/10/05

[ゼラニウム/フウロソウ科]

メルカリ。ささかまさんが読まれていましたので読みました。堀越先生のスーパーヴィジョン素晴らしい。

2023/07/18

[マイ]

精神科研修医の方が受けられたSVをまとめた本。「精神科医がこころを使えるように」というコンセプトも実際のSVでの発言はこのケースを知らない人が読んでも勉強になる。スーパーバイジーの「治療者が完璧でないことは患者が完璧を目指さなくてもいいいことへのメッセージになる」という気づきが心に沁みた。

2022/09/19