人を信じられない病―信頼障害としてのアディクション

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人を信じられない病―信頼障害としてのアディクション

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535984370
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3011

出版社内容情報

依存症を意志の弱さや脳の病気としてきた従来の考え方を離れ、人間関係の病と理解し、回復への道を説く。依存症臨床の新常識!

第1章 アディクトの生きづらさ
    アディクションと意志の弱さ
    アディクションの診断
    アディクションと脳障害
    アディクションと生育歴

第2章 人に頼れない、物にしか頼れない
    薬物への抵抗感の薄さは孤立のサイン
    二種類の生きづらさ
    明白な生きづらさ
    暗黙の生きづらさ
    過剰適応と心理的孤立
    患者データからみた信頼障害仮説
    アルコール・薬物以外の「行動のアディクション」と信頼障害

第3章 人を信じられない、物も信じられない――アディクトのジレンマ
    アディクションの蜜月期
    自己治療仮説
    自己治療から信頼障害へ
    アディクトがアディクションに裏切られる時

第4章 アディクトとの初回面接――援助者はどう向き合うべきか
    アディクション支援のパラダイムシフト――動機づけ面接法
    初回面接の流れ
    家族の主観的なイメージ
    生きづらさを見つける

第5章 なぜアディクトはうそをつくのか
    アディクトはなぜ、うそを必要としているのか
    二重のうそによって語られるもの
    家族や援助者がアディクトのうそと出会う時
    家族へのアドバイス

第6章 アディクションの治療――回復ではなく成長を目指す
    アディクションの援助者が陥る罠
    アディクション援助の目標
    治療方針を決める
    感情表出とアクティング・アウト
    アクティング・アウトの理由を語れない時

第7章 アディクションのグループ療法――SMARPP(スマープ)とSCOP(スコップ)
    自助グループとSMARPPについて
    SMARPPの効果と限界
    SCOPが目指すもの
    グループ療法修了後の関わり方
    グループに拒否的なアディクトへの関わり方

第8章 アディクションと社会――予防・啓発・取り締まり
    愛着関係と感情調節
    有効なアディクションの予防対策と啓発とは
    アディクションと司法の関わり
    アメリカの薬物裁判所(ドラッグ・コート)
    ポルトガル・アプローチ

最終章 アディクションはどこに向かうのか
    危険ドラッグの流行と終焉
    アディクションと社会構造

小林桜児[コバヤシ オウジ]
神奈川県立精神医療センター依存症診療科長医長

内容説明

どうしてやめられないのか。薬物、アルコール、ギャンブル、自傷行為、過食嘔吐…誤解と偏見に満ちた依存症の実像に迫る!

目次

第1章 アディクトの生きづらさ
第2章 人に頼れない、物にしか頼れない
第3章 人を信じられない、物も信じられない―アディクトのジレンマ
第4章 アディクトとの初回面接―援助者はどう向き合うべきか
第5章 なぜアディクトはうそをつくのか
第6章 アディクションの治療―回復ではなく成長を目指す
第7章 アディクションのグループ療法―SMARPPとSCOP
第8章 アディクションと社会―予防・啓発・取り締まり
最終章 アディクションはどこに向かうのか

著者等紹介

小林桜児[コバヤシオウジ]
精神科医。慶應義塾大学文学部を卒業後、平成12年に信州大学医学部卒業。横浜市立大学附属病院で研修後、NTT東日本伊豆病院、神奈川県立精神医療センター、国立精神・神経医療研究センター病院を経て、平成25年4月より神奈川県立精神医療センター依存症診療科勤務。同センター専門医療部長。横浜市立大学医学部精神医学教室非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

55
【アディクションに関する社会全般の「常識」と臨床の現場で目にする「現実」との落差を少しでも埋めたい】という意図の下に発刊。依存症患者は、<『人』を信じられず、アルコールや薬物といった『物』やギャンブルや買い物などといった『単独行動』しか信じられない>という「信頼障害仮説」に基づき記述。なお本書では「依存症」は「アディクション」と表記される。「依存症」という言葉では、どうしても狭い意味でのアルコールや薬物への依存に局限されるので、<多様な「行動の依存症」も含めた依存症的行動全般の心理をについて語る上では、⇒2020/03/15

あふもん

49
タイトルだけ見るとちょっとわかりづらいんですが、アルコールや薬物などに依存(本書ではアディクションと呼ぶ)してしまっている人たちとの関わり方や、抱えている心の問題などをわかりやすく丁寧に書いてくれている本です。まぁここでサクっと言うにはちょっと繊細な問題を扱っているんで、なかなか興味深いですし細かいことは是非読んでもらいたいです。とりあえずボクが言えるのは自分も、そして周りの人も素直に過ごせるような環境を作りたいものですね2018/04/11

カッパ

20
講演会でたまたま先生の話をきいてからずっとじっくりと読みたかった。だからとても満足です。 信頼障害という視点を知り、心が震えたのがわかりました。なぜ自分がなにかに溺れてしまうのこ、そしてこんなに日々に疲れてしまうのかを言葉にして形にしてもらったように思います。アディクションは自分のなまけや自業自独ではないと思います。身につけてこれなかった対処方法とそして生きるためにものや行為にすがりついてきた人なんだなあ。私も逃げずに新しい生き方を模索したいです。2018/10/20

kana

18
人に助けられたことがないからモノに頼らざるを得ない。それを信頼障害と表現し、アディクションの根本的な原因と捉えている。信頼障害に至るまでの明白な生きづらさ、または暗黙の生きづらさへの小林先生の理解は加藤諦三並みのものがあり、心に刺さった。アディクトになるかならないかの境目は、決して意志の強さではない。近くに手を差し伸べてくれる人がいるか、差し伸べられた手を取れる他者信頼・自己信頼が形成されているかなのだ。2019/08/31

みかん。

12
調べた限りアディクションとパーソナリティ障害、他の病態や生活スタイルなどを総合的に見ないと何とも言えないんじゃないか。アディクションに関する議論はあくまでも現象を捉えた基礎的な段階であるのだから、たとえばモデルビルディングを一歩間違うと誤差や誤診断が伝播することで治療方針や意思決定が芋づる式に間違う可能性も残ります。2023/03/16

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