内容説明
薬物療法の保険適応拡大、対人関係・社会リズム療法、進歩する研究の最前線についてフォローアップ。セカンドオピニオンも掲載。
目次
躁うつ病の症状と診断
躁うつ病の薬物療法
躁うつ病の心理社会的治療
躁うつ病治療の実際
躁うつ病の原因はどこまでわかったか
躁うつ病体験記―患者の立場から
躁うつ病Q&A
著者等紹介
加藤忠史[カトウタダフミ]
1963年、東京生まれ。1988年、東京大学医学部卒業。滋賀医科大学精神医学講座助手、東京大学医学部附属病院講師を経て、現在、理化学研究所脳科学総合研究センター疾患メカニズムコア・コア長、精神疾患動態研究チーム・シニアチームリーダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うさうさ
8
理化学研究所で躁うつ病の研究をされている加藤先生による、初版から5年間の研究成果をまとめたもの。新しく認可された薬もあり、薬物療法の情報が多い。この5年間で、何がどう明らかになったのか一覧でまとまってはいるが、素人から見ると難解でピンとこない。自分が生きている間に「躁うつ病の原因は○○」と端的に解明される日がくるのだろうか。社会的予後の悪い病気というのは同感。最後の闘病記は壮絶すぎて思わず涙がこぼれた。2013/09/07
Sugh
1
読めば凹む,自分について思い返した本。 専門家の考えが少しわかった。平たく言うと厄介である。病気のすべてが解明されてるような病気,そんなのは少ないのかもしれないけど,双極性障害もまた全ては解明されていない(対処がわからない)ということはわかりました。 でもこの病気で何が起こるかはわかった。これはでかい。他のみんなだってそうなんだぜってわかったのはでかい。 まーマッタリ付き合っていこう。2019/05/12
FlowerLounge
1
医師や患者など、さまざまな立場の人の寄稿本。私も双極性障害(Ⅱ型)ですが、この病気についての本自体がそもそも少ないので、本書で病気について概観できてよかったです。かかりつけ医師の話も理解しやすくなるし、日常の暮らし方でどう気をつければいいかがなんとなくわかってきます。自分の調子を記録する年輪カレンダーは良いと思いました。本書とは関係ありませんが、私はiPhoneの気圧計アプリで毎日の気圧も記録しています。☆42015/11/06
くま
1
薬理作用や躁うつ病の原因が詳しく書かれていて分かりやすかった。ただ、患者のためのというわりには、患者が具体的にどういうところに気をつけてどうしていけばいいのか、というところがあまり詳しく書かれていなかったように思いますが、詳しくない分コンパクトにまとめられててすごく読みやすかったです。2013/07/28
gaku723
1
☆5つ 医学的にとても詳しく書かれている。 また、敷島カエルさんの体験談は壮絶だ。2013/01/05