出版社内容情報
不安、恐怖、こだわり、心身症、暴力・非行、解離や転換症など、かつて神経症とされた心の不調。今、求められる治療・支援とは何か。
【目次】
Ⅰ 総論
小児神経症・情緒障害とは何だったのか 滝川一廣(あなはクリニック)
神経症概念はなぜなくなってしまったのか 黒木俊秀(中村学園大学)
心理的原因を理解するのは何のためか?――心因論・無意識論の再考 山竹伸二
思春期をやわらかく支援できないだろうか――ぼくらの心に灯ともるとき 青木省三(慈圭会精神医学研究所)
うまくいかない子どもの疫学(仮) 土屋賢治(浜松医科大学子どものこころの発達研究センター)
Ⅱ 各論
子どもの不安と不安神経症 小杉 恵(大阪母子医療センター)
子どもの恐怖と恐怖症 原田剛志(パークサイドこころの発達クリニック)
子どものこだわりと強迫症 金生由紀子(東京大学医学部)
子どもの神経症と心身症――起立性調節障害を中心に 吉田誠司(大阪医科薬科大学)
暴れてしまう子どもたち 富田 拓(北海道家庭学校)
少年非行と「うまくいかないこころ」 中野温子(浪速少年院)
子どもの解離・多重人格 山田智子(総合心療センターひなが)
子どもの転換症(機能性神経症状症) 杉山登志郎(福井大学子どものこころの発達研究センター)
Ⅲ エッセイ
子どもの真の悩みを取り戻す 山中康裕
私が情短(現児童心理治療施設)にいた頃を振り返る 八木修司
#思春期の不調 尾久守侑
そだちにおける「非効率主義」の意味 岡崎 勝