出版社内容情報
現場を通して見える社会構造、心理士を動かす力関係。様々なテーマで現状を捉え、心理臨床の世界に潜む「政治的なこと」に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
9
最後の方に書かれていた、自助グループのメタファーに一番目を奪われたら2024/03/17
山本
0
エビデンスを「行政性」と意訳したの、とてもわかりやすい。エビデンスのはっきりしているCBTしか保険が適用されないことが行政性を体現していると思う。社会という集団に承認されるにはエビデンスを示すのが合理的だと言うのはわかる。しかし「心」という曖昧なものを扱っている限り常にデジタルに示せる訳では無い。心はアナログなものなのでアナログでしか、伝わらない価値がある。そして心は個別性が強い。 心理学は人、ひいては社会を支援することであるのに、つくづく社会承認というとのとは相性が悪い2024/03/18