出版社内容情報
現場を通して見える社会構造、心理士を動かす力関係。様々なテーマで現状を捉え、心理臨床の世界に潜む「政治的なこと」に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
11
最後の方に書かれていた、自助グループのメタファーに一番目を奪われたら2024/03/17
huchang
8
信田さよ子と東畑開人なんて水と油というか、現実に合わん理論や枠を知りながら壊して再構築したブルドーザーみたいなおばちゃん心理士と、美とか居場所とかふわふわしたことばかり言ってる夢見るおっさん心理士が共同編集とか、しかも政治が絡むとか面白すぎやせんか。実際問題、お二人はまともなことしか言ってないのだが、この二人を組ませた編集者は何が面白いのか、何がこの業界に必要なのかをよく分かってる凄腕だと思うの。そして、業界に人が増えてくると、ちゃんと「政治」ができるヤツも増える。頼もしい。2024/05/29
Go Extreme
2
心と政治ー「善く生きること」についての二つのまなざし 暴力の理解とDV加害者臨床 「ケアの倫理」から考える家族と国家 母の愛は政治的である 行政のなかの心理職 権力の暴力とケア 臨床心理学と政治 国家資格の力学—行政、アカデミズム、権力 学派たちの政治 精神分析とフェミニズム、そして臨床心理学へ 被害の語りと心理学—セラピー文化のポリティクス 反・対話の関係性を変える アディクション臨床における社会的な力の影響 市民団体の活動による政策転換 心理臨床にとって政治とは何か パーソナル・イズ・ポリティカル再考2024/05/15
山本
2
エビデンスを「行政性」と意訳したの、とてもわかりやすい。エビデンスのはっきりしているCBTしか保険が適用されないことが行政性を体現していると思う。社会という集団に承認されるにはエビデンスを示すのが合理的だと言うのはわかる。しかし「心」という曖昧なものを扱っている限り常にデジタルに示せる訳では無い。心はアナログなものなのでアナログでしか、伝わらない価値がある。そして心は個別性が強い。 心理学は人、ひいては社会を支援することであるのに、つくづく社会承認というとのとは相性が悪い2024/03/18
ハナさん*
1
2024年3月20日発行。ムック本。市図。編者2人の他、17の個人・団体等が、様々な位相の「政治」と心理臨床の関係について、それぞれの立場から論じている。OVA、ASKといった、私が関わったことのある団体の関係者も寄稿していて、ちょっと驚いた。私が歩んできた道は、心理臨床の本流(?)から外れていなかったのだと、うれしく思った。東畑開人が語る河合隼雄の政治的な功績を読んで、河合隼雄のことを見直した。心理臨床・心理職というものが、現代社会において一定の地位を占めているのは、氏のおかげであるとすら、言えるのか。2026/02/28




