感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
11
大上段に構えたような特集であるが、まさに最前線に間違いない。こういった、最前線のセラピー特集だと、各セラピーの概要説明に終始しやすいが、決して、家元制度的なところにこだわらず、関連するセラピーも紹介している。トラウマ臨床のよいところで、”何が役に立つか”ということがとても大切にされている。2019/09/07
たらこ
7
ちょっとずつ読み進め、なんとか読了。トラウマ処理の技法の多いこと多いこと。ボトムアップの方法論も学ばねば。あとは初学者としてきちんとトラウマ反応とPTSD症状とをアセスメントできるようにならないとな。2019/11/23
Asakura Arata
5
巻頭の鼎談はためになった。ボトムアップ系のセラピーは具体的な手法がほとんど書いていないので、全く参考にならない。詳しくは高額なセミナーを時間をかけて受けるようにというものばかり。2020/03/08
木麻黄
4
昨年は色々あって積読が多く、本書はその中でも絶えず頭の片隅で気になっていた書籍でした。複雑性PTSDと発達性PTSDの概念の異同については、どの書籍を見ても明確な記載はなく、本書も基本的にはそうなのですが、文脈から推察するに、発達性トラウマ障害の方が概念的に広いことは間違いないと思います。もう少し言うと、愛着障害と複雑性PTSDという個別の精神障害が、出世魚現象のような、実は一繋がりの精神障害(発達性PTSD)であり、成長するに従ってその臨床像を変えるところに、発達性PTSDの特質があるという理解です。2021/01/14
ねこぽん
3
発達性トラウマ障害の臨床についての「こころの科学」誌の特集号です。特に多様な治療方法について詳しく知ることができます。基本的には臨床の専門家のための内容ですが、彼らがどのような患者さんを診ていらっしゃるのか、数々の症例から興味深く学ぶことができました。2025/03/28
