内容説明
セラピーのなかで何を読みとり、プレイの中でどう返してゆけばよいのか。「専門的な経験に裏づけられた勘」を磨くために、プレイセラピーの機微をていねいに解説。
目次
第1章 プレイセラピーのこれまでとこれから(プレイセラピーとは;プレイセラピーの定義 ほか)
第2章 ことばを用いた対話・あそびことばを用いた対話(プレイセラピーの豊かな世界;セラピー―ことばを用いた対話 ほか)
第3章 どのように読みとるか―関係の綾を読む(『訓練された主観性』を用いることで;あらためて育てたい『専門的な経験に裏づけられた勘』 ほか)
第4章 セラピーのなかの工夫と冒険(セラピーの『きまり』;終了時と開始時の工夫 ほか)
著者等紹介
田中千穂子[タナカチホコ]
1954年東京生まれ。1983年東京都立大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士課程修了。文学博士。1981年より花クリニック精神神経科勤務。1993~94年Children’s National Medical Center(Washington D.C.)assistant researcher。1997年より東京大学大学院教育学研究科勤務、2004年より同大学院同研究科教授(2011年3月まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ボ~
1
▼…このままだと私たちはどんどんその人の個性的な違いやありようを障碍として捉え、障碍者を大量生産させつつ、その人に障碍受容を迫っていくという、とんでもない過ちをしていくことになりかねません。このように、発達に関する問題を『障碍』という用語を安易に用いて説明しようとしていることが大きな間違いであると私は考えます。▼他にも、深く頷かされるところが多く、とても学ぶところが多い一冊だった。2020/08/10
かのん
1
勉強会でみんなで読んだ本。勉強になった。自分の経験に当てはまることや、他人のケースを聞いていて当てはまることが多くて、読みながら納得できました。2015/10/08
たらこ
1
本当に豊かな感性とそれに当てはまる細やかな言葉遣いが、田中先生の臨床を生んでいるんだなとわかる一冊。「訓練された主観性」を育てねばならない。2013/12/30
星の子
0
プレイセラピー2014/08/30
Yukari
0
事例がとてもわかりやすく、面白かった!2013/04/22