小数と対数の発見

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小数と対数の発見

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  • サイズ A5判/ページ数 250p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535798137
  • NDC分類 411.1
  • Cコード C3041

出版社内容情報

15世紀後半からの《天文学の革新》は同時に《数学の転換》の時代でもあった。その壮大な歴史ドラマをいきいきと描き出す労作。《60進の小数》《10進位取り記数法》《1が数であること》《10進小数の誕生》そして《対数》……。“科学的知”の根本を支え、解析学への途を拓いたこれらの概念はどのように発見され、展開されたのだろうか? ――科学史家によって描き出される壮大な物語! 図版を多数収録。とくにヨースト・ビュルギの2色刷の対数表(1620年)はきわめて貴重で珍しい。

序章 物語の背景―物理学の誕生
第1章 60進小数をめぐって
 1.算術の始まり
 2.天文学と60進小数
 3.60進小数のアルゴリズム
 4.10進小数への接近
第2章 10進法と10進小数
 1.10進法と10進位取り表記
 2.度量衡と10進法
 3.商業数学の発展
 4.イスラム社会での発展
 5.小数概念への接近
 6.ステヴィンの『十分の一法』
第3章 数概念の転換
 1.1の数的身分をめぐって
 2.離散的数と連続的量の分離
 3.数の連続体への展望
 4.方程式論をめぐって
 5.10進小数提唱の意義
第4章 クラヴィウスとネイピア
 1.小数点の導入
 2.ネイピアのロッド
 3.積和と積差の公式
 4.秘伝としての加減法
 5.スッコトランドへの伝播
第5章 ネイピアによる対数の提唱
 1.対数についてのネイピアの著書
 2.『記述』におけるネイピア対数の定義
 3.ネイピア対数のふるまい
 4.ネイピア対数についてのいくつかの命題
 5.ネイピア対数表とその使用法
 6.ネイピア対数の有用な使用法
第6章 ネイピアによる対数表の構成
 1.連続関数としての対数認識
 2.逆対数表の構成
 3.対数計算のための不等式
 4.精密な対数表の形成
第7章 ケプラーと対数
 1.ケプラーと対数の出会い
 2.ケプラー対数の定義
 3.ケプラーの対数表
 4.対数による計算の例
 5.ケプラーの功績
第8章 先行者そしてヨースト・ビュルギ
 1.アルキメデスからオレームへ
 2.ニコラ・シュケー
 3.シュティーフェル
 4.ステヴィンの利子表
 5.ヨースト・ビュルギ
 6.ビュルギの対数表とその使用法
第9章 常用対数の誕生
 1.ヘンリー・ブリッグス
 2.ネイピア自身による改良の試み
 3.ブリッグスの対数理論
 4.ブリッグスによる対数計算の基本
 5.ブリッグスによる素数の対数計算
文献
あとがき
索引

山本義隆[ヤマモト ヨシタカ]
著・文・その他

内容説明

“60進の小数”“10進位取り記数法”“1が数であること”“10進小数の誕生”そして“対数”…“科学的知”の根本を支え、解析学への途を拓いたこれらの概念はどのように発見され、展開されたのだろうか?―科学史家によって描き出される壮大な物語!

目次

序章 物語の背景―物理学の誕生
第1章 60進小数をめぐって
第2章 10進法と10進小数
第3章 数概念の転換
第4章 クラヴィウスとネイピア
第5章 ネイピアによる対数の提唱
第6章 ネイピアによる対数表の構成
第7章 ケプラーと対数
第8章 先行者そしてヨースト・ビュルギ
第9章 常用対数の誕生

著者等紹介

山本義隆[ヤマモトヨシタカ]
1941年大阪市に生まれる。1964年東京大学理学部物理学科を卒業。同大学大学院博士課程を中退。現在、学校法人駿台予備学校に勤務。科学史家。元東大全共闘代表。「10.8山崎博昭プロジェクト」発起人。著書『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、韓国語訳、2005、英訳The Pull of History,World Scientific,2017)(パピルス賞、毎日出版文化賞、大佛次郎賞を受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れると

5
著者買い。書名の通りの、数学史の本。文系アタマなので(ただの言い訳です)158ページまではなんとか読めたけど(ネイピアの途中まで)そこから先は数式などを飛ばして読むしかなかった(泣)。でも面白かったです。少し時間をおいて再読したい。2018/09/02

roughfractus02

4
14世紀の教会大分裂でウィーンに渡った天文学者達は国の繁栄を左右する占星術を重んじたハプスブルグ家の持つ膨大なデータを目前にし、その計算方法を編み出す。効率重視の彼らは従来の60進法からインド由来の10進法を少数にも適用し、計算速度を向上させる。16世紀ステヴィンは古来から「数の始原」とされた1を他と同等に扱い、数を連続量として直線上に配置する。ネイピアはかけ算を足し算として効率化する対数表を考案し、ケプラー、ビュルギ、ブリッグスの常用対数へ続く。数の技術的応用は神の数学を人間の学に変え、近代が始まる。2019/02/28

人生ゴルディアス

3
ネイピア数がわからず、本書を読んでみた。対数そのものは、大規模な掛け算を簡単にしたり、2/3乗みたいな厄介な計算を回避するためのもの。特に当時は三角関数による距離や位置の特定、また天文学における膨大な有効数字の計算などが必要で、しかも欧州は九九の暗算が苦手で、どうにか掛け算を回避する方法が求められていた等の動機も理解できた。また導き方についても実に親切に書かれていた。本書で思いがけずよかったのは、なぜ0が長いこと見つからなかったのか。1を数ではなく単位と見ていたことによる認知の陰にあったからとか、歴史!2024/02/19

takao

3
・発見なのか発明なのか。 磁力と重力の発見、一六世紀文化革命、世界の見方の転換 三部作 2020/03/19

toiwata

3
例えば、ネイピアが対数表を作るのに20年を費やした史実に感嘆する以外に取り得る態度はないので、数学の不勉強を我がことながらあさましと思うしかない。2019/01/13

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