出版社内容情報
各分野で活躍する方々が、数学との関わりや意外な使い方、楽しみ方を思う存分語る1冊。第3巻では実業家の川上量生氏などが登場!
内容説明
数学にはこんなマーベラスな役立て方や楽しみ方があるという話をあの人やこの人にディープに聞いてみた本。
目次
1 川上量生氏にきく(実業家、株式会社ドワンゴ)もっと社会に数学を
2 ユーフラテスにきく(クリエイティブ・グループ)「面白い」から「なぜ面白いか」へ
3 若島正氏にきく(詰将棋作家、英文学者)抽象的思考による詰将棋と文学
4 鳴川肇氏にきく(建築家、慶應義塾大学)泥臭さの産んだ世界地図
5 柳田理科雄氏にきく(作家、株式会社空想科学研究所、明治大学)科学への入口としての空想科学
6 植田琢也氏にきく(画像診断医、東北大学大学院医学系研究科、東北大学病院AI Lab)医療と数理科学の間の翻訳者として
7 上山大信氏にきく(住職、鯉原山浄泉寺、武蔵野大学)数学者、住職になる
8 名久井直子氏にきく(ブックデザイナー)数学のために美大へ
9 有働洋氏にきく(LAL‐LAL株式会社)数限りなき多面体の世界
A 建築家・平田晃久氏が語る(建築家、平田晃久建築設計事務所)数学的発想から生まれる建築のかたち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
17
このシリーズ2冊目。様々な職業の人の数学に関する体験談を聞いて思うのは、数学的な考え方が思いもよらず役に立つときが来たけれどそれは狙って得られるものでないとも思える。つまり数学は教養。必ずしも数学でなくとも「深く考える」という行為でよいかもしれない。この本の例のほとんどは高校数学までで理解できる。2023/11/16
元よしだ
3
図書館本。以下引用(ドワンゴ川上さんが数学科の院生に数学を習っていて)彼の授業は本当にわけがわからない(笑)テキストを使わずに彼が思いついたことをホワイトボ―ドに書いて説明するのですが、どんどん話が飛躍するのです。もともとは数論の入門的な話からスタートし途中で突然【群論】をやりたいと無限群は時間がたりないので有限群だけにしましょうとなりました。さらに途中からやっぱり【表現論】をやらなきゃとどんどん脱線していくのです。最初に表現論を教えてもらったとき3時間の授業でだいたい教科書一冊分ぐらいの内容でした。2024/02/19
takao
1
ふむ2024/02/16
Go Extreme
1
川上量生:プログラミングに打ち込んだら人生が狂った 人間の知性は社会の中に存在 ユーフラテス:面白い→なぜ面白いか 現実は意外と理想的 面白さを言語化 若島正氏:問を立てれば答えは出る 新しい技法を探求するナボコフの姿勢 やりたいことをやる 鳴川肇:オーサグラフ 柳田理科雄:空想科学 この本の間違いに気づく大人 植田琢也:医療の世界は意外と文系的 技術と共感の融合域 上山大信:マルチキャリア 科学と宗教の最大の違い=家庭の扱い方 自分をユニークな存在に 名久井直子:ダイアグラム 身の回りに潜む数学2024/01/23
林克也
1
インタビューを受けた人たち、実際はここに書かれていることの何倍ものことを語ったんだろうなと思った。いろいろ面白くて興味深い言葉や作品?を知ることができたが、有働洋さんの「宇宙人の数学は地球の数学とは違うかもしれません」という発想、いいな。数学って、それだけでは成り立たないけど、例えば料理でいう出汁のように、それがあることによって豊かな世界が味わえる、ということを教えてもらいました。 2023/10/29