出版社内容情報
いままでにない幾何学的群論の入門。無限の彼方からカタチの本質に迫る。『数学セミナー』の好評連載を収める新シリーズ第1巻。
内容説明
近年注目を集める幾何学的群論の入門書。遙か遠くから空間を粗く眺めて本質をとらえようとする幾何学的群論のアイデアをいきいきと伝える。
目次
第1章 序論―オカンと幾何と群
第2章 基本群―柔らかい幾何学?
第3章 被覆空間―空間を開いてつなげる
第4章 多様体と幾何構造―曲がった空間
第5章 双曲幾何―非ユークリッド幾何学
第6章 タイヒミュラー空間―双曲幾何の変形空間
第7章 群と表示とケーリーグラフ―点と点をつなぐ
第8章 擬等長写像―粗い幾何学
第9章 グロモフ双曲空間―やせた3角形
第10章 グロモフ双曲空間の応用?―智はまるいか?
第11章 グロモフ双曲空間の境界―無限遠点たちの集合
第12章 写像類群の幾何―“忘れて”得られるもの
おまけ 曲線グラフ―忘れて得られる双曲性
著者等紹介
正井秀俊[マサイヒデトシ]
1986年生まれ。数学論文検索サイトMathSciNet(マッサイネット)と名前が似ている。2023年現在東京工業大学理学院助教。専門はトポロジー、幾何学的群論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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