出版社内容情報
研究分野としての集合論には、「構成可能集合」「強制法」「巨大基数」「記述集合論」という4つの土台がある。本書では、その中の1つである「記述集合論」について、集合論の黎明期から記述集合論の誕生の経緯、その意義や応用・トピックスまでを丁寧にまとめたものである。20世紀初頭にヒルベルト学派が推進した「数学基礎論」とは違う問題意識を起源に持っているためか、古典的話題の1つにもかかわらず、日本ではこれまでなかなか学ぶ機会がなかったが、解析学への広く深い応用から近年注目されている理論である。集合論のレジェンドによる渾身の一冊。
内容説明
20世紀初頭、ヒルベルト学派が推進した数学基礎論とは違う問題意識を起源に持つ記述集合論。集合論の黎明期から記述集合論の誕生の経緯、その意義や応用・トピックスまでをコンパクトにまとめた1冊。集合論のレジェンドによる渾身の書き下ろし!
目次
序論 記述集合論の歴史的背景
第1章 記述集合論における基本概念
第2章 Borel集合
第3章 解析集合
第4章 Π11‐集合とΣ21‐集合の理論
第5章 無限ゲーム再論
第6章 現代記述集合論のトピックス、及び関連する話題
問の解答
著者等紹介
田中尚夫[タナカヒサオ]
1928年生まれ。法政大学名誉教授。理学博士。専門は数学基礎論(記述集合論。計算理論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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