出版社内容情報
曲面を題材として、その幾何構造を解説する。新たに「モジュライ空間と量子化」を加え、量子タイヒミュラー空間について解説した。
内容説明
曲面の幾何構造をさまざまな視点から解説。新たに「モジュライ空間と量子化」を加え、量子タイヒミュラー空間について記述した。数学と物理学の多様な分野と関連しながら発展している様子にふれる。
目次
第1章 幾何構造の基礎概念(2点間の距離を測る;距離を保つ変換 ほか)
第2章 曲面のリーマン幾何から(空間内の曲面の幾何;ガウス‐ボンネの定理 ほか)
第3章 ポアンカレの定理とタイルばり(ポアンカレの定理とタイルばり;オービフォールドの特異点解消)
第4章 モジュライ空間の幾何(曲面上の曲線の幾何;フェンチェル‐ニールセン座標 ほか)
補遺 モジュライ空間と量子化(曲面の双曲幾何構造とリボングラフ;タイヒミュラー空間のフォック座標 ほか)
著者等紹介
河野俊丈[コウノトシタケ]
1979年東京大学理学部数学科卒業。1981年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。1981年名古屋大学理学部助手。九州大学理学部助教授などを経て1995年東京大学大学院数理科学研究科教授。2020年明治大学総合数理学部教授、理学博士。専門は、位相幾何学、数理物理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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