出版社内容情報
1993年、E. Hrishovskiにより、モデル理論の手法を使って幾何的Mordell-Lang予想(関数体Mordell-Lang予想)が完全解決されたことを契機に、数理論理学の一分野である(幾何的)モデル理論の代数幾何学・数論幾何学への応用が注目されはじめた。この成果を解説した旧版から20年。本書では、この20年で変容した幾何的モデル理論の研究や、代数幾何学・数論幾何学とモデル理論との現在の関係性を追記して解説する。
内容説明
幾何的モデル理論「第2世代」の成果がここに!E.Hrushovskiによる、幾何的(関数体)モーデル‐ラング予想のモデル理論的手法による解決の詳細を解説した旧版から約20年。幾何的モデル理論の研究がこの20年でどのように変容したのか、また代数幾何学・数論幾何学とモデル理論との現在の関係性を簡潔に解説する。
目次
1 モデル理論とは
2 整数論との交流
3 幾何的モデル理論
4 体を再構成する
5 ザリスキー幾何
6 E.Hrushovskiの仕事
7 Hrushovskiの証明のその後
附録A 予備知識
附録B 文献ノート
著者等紹介
板井昌典[イタイマサノリ]
1953年広島県に生まれる。1978年神戸大学理学部数学科を卒業。1989年イリノイ大学大学院修了。Ph.D.。1994年4月東海大学理学部情報数理学科着任(助教授)。2004年4月東海大学理学部情報数理学科教授。2019年3月東海大学理学部情報数理学科退職。現在、東海大学理学部情報数理学科非常勤講師。専門はモデル理論(数学基礎論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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