出版社内容情報
印象派の西洋絵画は、あえて詳細を描かずに美の本質を際立たせています。印象派物理学も、数学的詳細に目をつぶることで、自然現象の物理的本質を解き明かしていきます。この印象派物理学を理解することにより,高校1年生までの数学と物理の知識で,最先端の基礎研究の面白さの本質が味わえるようになる入門書。
内容説明
しずく、あわ、切り紙からクモの巣までを物理が描く!高校1年までの知識をもとに、最先端の研究内容をそのまま理解できるよう解説した、まったく新しいタイプの物理の本。
目次
第1章 身近な現象にひそむシンプルな法則
第2章 印象派物理学とは
第3章 表面張力の静力学
第4章 表面張力の動力学
第5章 最先端の研究:流体・粉粒体編
第6章 物質の強度と破壊力学
第7章 最先端の研究:物質の強靱性編
第8章 物理学者の世界
著者等紹介
奥村剛[オクムラコウ]
1967年7月生まれ。1990年慶應義塾大学卒業(物理学科)。同大学院・ニューヨーク市立大学大学院を経て、1994年分子科学研究所助手。2000年お茶の水女子大学助教授、2003年同教授となり現在に至る。1999‐2003年にかけ13か月間、コレージュ・ド・フランスで研究。主な専門は、ソフトマター物理学。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Y.Yokota
3
物理学は全くわかりませんが、何となく惹かれて読みました。印象派物理学とは、細かな数式には目をつむりつつ全体をイメージとして捉えながら物理現象を解き明かしていくもの、らしい。この本では高校生レベルの数式を使いながら(と言っても難しい...)いくつか身近な例を物理学ではどう捉えていくか、ということを説明しています。若い方の興味を引くよう柔らかい話も色々あり読みやすいです。物理学とは芸術の一形態です、と言い切るところが印象的でした。2020/05/29
meòrachan
0
印象派って歴史的にみればパンクなので,元々使っていたフランス人物理学者の「印象派」の用い方は少し作者とは違うかもしれないな,と思いました.ソフトマターの物理学って実験物理と理論物理を再び近づけたような気がします.2020/11/08
ざっと
0
初心者に向かない。下手な教科書の方が分かりやすいんじゃないか。2020/08/20