出版社内容情報
学校数学には二つの心がある。《表の心》と《裏の心》。そして《裏の心》こそ数学の本質だ。数学をまなぶすべての人の必読書!
内容説明
“良い先生”に習えば、数学が得意になれるだろうか?数学が得意になるのは、なぜ“良いこと”なのか?そもそも、教育の研究とは教育方法の研究であろうか?―安きに流れないことの大切さを訴える。時代の洪水に飲み込まれそうな若者たちと、若者と対峙する大人たちへ贈るエール!
目次
数について
式について
関数の基本概念について
集合と論理について
確率について
幾何について
指数・対数について
三角関数について
数列について
微積分について
大学数学への第一歩
著者等紹介
長岡亮介[ナガオカリョウスケ]
1947年長野県長野市に生まれる。1966年東京大学理科1類に入学。1972年東京大学理学部数学科を卒業。1977年東京大学大学院理学研究科博士課程を満期退学。数理哲学、数学史を専攻。その後、津田塾大学講師・助教授、大東文化大学教授、放送大学教授、明治大学理工学部特任教授。2017年明治大学を退職。現在、意欲ある若手数学教育者を支援する組織TECUMを主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yasuhitoakita
1
表の心の文体が苦手だったので、裏の心だけ読むことに^^; 2018/11/04
massy
1
数学を教える立場としてハッとさせられる1冊であった。 理想と現実のバランスを考えることは非常に難しいと感じる今日この頃。2018/02/02
MrO
0
高校数学の各分野について、いかにも優秀そうな教員または予備校講師の語る「表の心」と、ある意味、子供たちの理解し難さを代表する「裏の心」が対比される。数学の授業がいまいちわからなかったというしごく当然の経験を持っている人たちには、納得の一冊。もちろん、わかったつもりでここまできた人にもおもしろい。2017/10/31
Soichiro
0
数学の深みが垣間見れるような気がして、面白い。裏の心というより、奥の心という感じか。2022/08/28
れんちゅ
0
…裏の方、つまりふたつのうちひとつの心しか読まないからあっさり終わっちゃった。志賀浩二の何らかの本読んだ方が良かったな…。たぶんふたつを見比べながら読むなら、片方は紛い物であることを確認出来てよかったのだろうけど。2018/07/26