内容説明
明治初期から昭和前期まで“数学教育”の大きな流れを一望する。著者のライフワークが初めて一冊に結実。
目次
藤沢理論を中心として
菊池大麓の幾何学
寺尾寿の算術
検定教科書について
黒表紙教科書
明治時代における中学校数学教授要目の変遷
黒田稔の数学教育
クラインと「新主義数学」
国際数学教科調査会への報告
大正初期の動向れ
数学科協議会
日本中等教育数学会と林鶴一
形式陶治論争と入試批判
小倉金之助と科学的精神
昭和6年の要目改正
算数教育改造の動き
緑表紙教科書
水色表紙教科書
数学教育再構成研究会
昭和17年の要目改正
著者等紹介
中谷太郎[ナカタニタロウ]
1903年10月23日、東京市小石川区に生まれる。1924年3月東京物理学校卒業、4月長野県上高井農学校教諭。1925年6月長野県飯田中学校教諭。1931年10月飯田中学校を退職し、上田高等女学校教諭。1935年3月東京物理学校専攻科数学部卒業。1936年4月東京女子大学教授(専門学校制)。1941年4月陸軍予科士官学校教授。1945年8月陸軍予科士官学校退職(同校解散)。9月東京女子大学教授。(専門学校制)。1950年4月東京女子大学短期大学部助教授(新制)。1957年4月東京女子大学短期大学部教授。1961年3月東京女子大学文理学部教授。1973年7月日本工業大学教養科主任。1974年7月東京女子大学名誉教授。1975年3月日本工業大学を定年退職。1976年1月数学教育研究会会長(平成8年3月まで)。春、叙勲(勲四等旭日章)。この年から昭和58年まで東京教育図書に勤務。1997年1月30日逝去
上垣渉[ウエガキワタル]
1948年兵庫県に生まれる。1970年神戸大学教育学部数学科を卒業。1972年東京学芸大学大学院修士課程を修了。現在、三重大学教育学部長、日本数学教育史学会会長、数学教育協議会副委員長。滋賀県栗東市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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