内容説明
本書は雑誌『数学セミナー』に２００１年４月号から１９回にわたり連載された原稿に加筆したものである。読者としては、おもに大学１、２年生を想定する。内容は東北大学の理系１～２年生向け講義に基いており、１９９０年代後半に半期で設定された工学部向け講義用のプリントが原形である。
目次
第１部 入門編：２次行列と平面の１次変換（平面ベクトルと２次正方行列；平面の１次変換の合成、行列式；２次正方行列の対角化 ほか）
第２部 基本編：線型写像・次元・行列式（多成分ベクトルと線型写像；空間の幾何；はき出し法、逆行列、階数 ほか）
第３部 展開編：一般のベクトル空間―さまざまな数学への扉（一般のベクトル空間；内積および正規行列；行列のなす群 ほか）
著者等紹介
長谷川浩司［ハセガワコウジ］
１９６３年、静岡県榛原郡生まれ。１９８７年、名古屋大学大学院理学研究科数学専攻修了。博士（理学）。現在、東北大学大学院理学研究科講師
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感想・レビュー
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Józef Klemens Piłsudski
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1-2部が学部でやるような線型代数の基本的な話で、3部以降は他の分野への橋渡し的な内容で読み物として良い。3部だけずっと読まずに放置していたのを最近になって読んだ。対象となる行列を少しづつ一般化していく構成はわかりやすいが、順を追って何度も演習をしながら（定型化された）解き方を身に付ける本やクックブック的な本ではないという点には注意がいる。2015/06/13
ところてん
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序盤の二次行列のところが早速難しかったので大丈夫かなと思いましたが大丈夫でした。量子力学の所はちょっとわからなかったです。単因子もわからなかったです。私だけでしょうか。とにかく凝縮されているなと思いました。2013/05/31
2kz1
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モチベイションが維持されるのでよい。あとは概念の導入が割と自然かなとか。Lie代数入門まであってまあ面白い。2012/02/13
すぴたん
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良書。独学向き。簡単な話題から始まり、徐々に一般的になっていく。2011/04/04
erechorse
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線型代数の講義でしっかり躓いてしまったため、高校時代の先輩からたまたまもらった。講義指定のものは正直全然読む気がしなかったのだが、この本で線型代数の面白さと言うものがよく理解できた。 工学系なら第二部までで十分だと思うが、後半もとても面白いので一通り読んだ方がいい。大学に入ってから出会った中だとぶっちぎりで一番好きな教科書。 なお、私は行列を高校でやっていない世代ではあるがこちらの旧版でもどうにかなった。ちゃんとやるなら緑の新版の方がいいと思う。2020/08/07
