内容説明
本書では、アルキメデスの著作を、数学的な内容ごとに章を構成するという読み方を採用し、その数学的内容に関連するかぎりにおいて著作の諸命題を使用している。また、冒頭において、プラトン主義的数学観というアルキメデス以前の伝統的な数学観について、アルキメデスの求積法と係わる点にしぼって解説し、最後においては、近代初期の求積法であるカヴァリエリの不可分法を解説した。
目次
第1章 アルキメデスの生涯と著作
第2章 円の求積
第3章 計算者アルキメデス
第4章 螺線の研究
第5章 放物線の求積
第6章 球の求積と円錐・円柱
第7章 アルキメデスにおける数列の和
第8章 円錐状体と球状体の求積
第9章 重心に関する研究
第10章 アルキメデスの求積法