すべての人に数学を―対話・現代数学入門

すべての人に数学を―対話・現代数学入門

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  • サイズ A5判/ページ数 183p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784535782655
  • NDC分類 410
  • Cコード C3041

内容説明

いややわあ。コーはんいうたら、またケッタイな本書かはって。こんなケッタイな本、ようしりまへんえ。現代人の数学的素養として、これくらいは必要やア、いわはるけど、えらいむずかしとこもおますやン。第1夜、第2夜くらいやったら、うちかておつき合いできましたけど、代数のとこなんか、かなんかったわア。文科系のおひとやったら、せいぜい第4夜まででええのンとちがいますやろか。そやけど、理科系の数学の素養がすでに少しおありのお方やったら、おもしろがらはるかもしれまへんなア。そういうお方はとくに後半がよろしのとちゃいますやろか。とくに数学を専攻しやはる学生はんやったら、第8夜からさかさまに読んでゆく、いややわアあんさン、さかさまいうても、第8夜をちゃんとまっすぐに読んで、つぎに第7夜、第6夜と進むことやおへんかいな。そうしやはると前半の文科向きの所が、かえっておもしろうなるのンとちがいますやろか。そいから、証明がたんとおますけど、信ずる者は救われる、いうて証明のとこは、てきとうにトバシて、荒い読み方してゆかはりましたら、ラクどすえ。

目次

第0夜 まえ口上―夢枕、お告げの『反大学自主講座』
第1夜 数学とはそもそも何か―数学にまつわるいくつかの迷信
第2夜 数学と言語―概念の内容と表象、意味されるものと意味するもの
第3夜 集合の話―カオスの濃度
第4夜 順序の話―原始共産主義社会から階級社会へ
第5夜 位相の構造―遠くて近いは
第6夜 代数構造―ガロワの理論
第7夜 線型構造―棟上げ式の終わった空間
第8夜 確率空間―賽は投ぜられても
第∞夜 あとの口上―この本のよみ方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アロゲロゲ

2
対話形式で著者特有の数学観が書かれた本。雑誌に書かれたものをまとめた本という事、出版時期がかなり昔という事もあり内容が重複していたり古かったりするが、学生運動の時代のK大のモラトリアムな雰囲気(学生と教授のなぁなぁな慣れあいなど)が伝わってきて面白く読めた。2017/01/22

Kenshi

0
最後の「(数学とは)絶対的な真理を追求するものではなく、何を仮定すれば、何が結論されるか、の論理の連鎖を構成するものであり、何を仮定するかには、かなりの自由性がある」というところだけ2022/09/25

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