内容説明
いややわあ。コーはんいうたら、またケッタイな本書かはって。こんなケッタイな本、ようしりまへんえ。現代人の数学的素養として、これくらいは必要やア、いわはるけど、えらいむずかしとこもおますやン。第1夜、第2夜くらいやったら、うちかておつき合いできましたけど、代数のとこなんか、かなんかったわア。文科系のおひとやったら、せいぜい第4夜まででええのンとちがいますやろか。そやけど、理科系の数学の素養がすでに少しおありのお方やったら、おもしろがらはるかもしれまへんなア。そういうお方はとくに後半がよろしのとちゃいますやろか。とくに数学を専攻しやはる学生はんやったら、第8夜からさかさまに読んでゆく、いややわアあんさン、さかさまいうても、第8夜をちゃんとまっすぐに読んで、つぎに第7夜、第6夜と進むことやおへんかいな。そうしやはると前半の文科向きの所が、かえっておもしろうなるのンとちがいますやろか。そいから、証明がたんとおますけど、信ずる者は救われる、いうて証明のとこは、てきとうにトバシて、荒い読み方してゆかはりましたら、ラクどすえ。
目次
第0夜 まえ口上―夢枕、お告げの『反大学自主講座』
第1夜 数学とはそもそも何か―数学にまつわるいくつかの迷信
第2夜 数学と言語―概念の内容と表象、意味されるものと意味するもの
第3夜 集合の話―カオスの濃度
第4夜 順序の話―原始共産主義社会から階級社会へ
第5夜 位相の構造―遠くて近いは
第6夜 代数構造―ガロワの理論
第7夜 線型構造―棟上げ式の終わった空間
第8夜 確率空間―賽は投ぜられても
第∞夜 あとの口上―この本のよみ方
感想・レビュー
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アロゲロゲ
Kenshi