出版社内容情報
SDGsの中心概念であるレジリエンスとは分断された様々な関係性を見直し再構築する力である。SDGsの一歩・二歩先をめざす人へ。
内容説明
レジリエンス―「よみがえる力」とは?後戻りしてもいい、多様なものを吸収しながら、これまでと異なる道を見いだし、学びながら上昇していく力です。レジリエンスは自然・人・社会の「関係性」の中で育まれます。森の専門家、風景の専門家、地域の専門家、心理の専門家…本書の書き手はそうした専門枠に縛られることなく、他の分野との境界にも目を向けます。高校生からシニアまで、幅広い年代層に。SDGsの一歩・二歩先へ。(「総序」より抜粋・構成)
目次
第1部 森と人のシナジーから生まれるレジリエンス(森と人の相互性;多様性のある小さな森創りからレジリエンスを生む ほか)
第2部 風景、文化、歴史をよみがえらせるレジリエンス(風景を再生・新生する―レジリエンスによる風景観変革;風景と記憶―風土の力を再生する2つの実践 ほか)
第3部 地域社会をおこすレジリエンス(母は山であり森であり川であり、そして海だった;過疎地に潜むレジリエンス力―奥能登・珠洲に生きる ほか)
第4部 ひとをよみがえらせるレジリエンス(ひとをよみがえらせるちから―イメージの世界;カーヤヴェ・カイラーサ―山のように生きる能力にレジリエンスを見る ほか)
著者等紹介
清水美香[シミズミカ]
京都大学総合生存学館特定准教授。専門はレジリエンス、社会システムデザイン。1999年にアメリカン大学院修士取得後、外務省の専門調査官として在米日本大使館に勤務。2001年から野村総合研究所アメリカで政策アナリスト。その間、2006年に大阪大学国際公共政策研究科で国際公共政策博士号を取得。2008年安倍フェローシップ賞受賞。米国East‐West Center(東西センター)客員研究員、上智大学、慶応義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科非常勤講師を歴任、ストックホルム大学に招聘。帰国し、2013年より京都大学防災研究所社会防災研究部門防災公共政策研究分野特定助教、2015~2019年に京都大学学際融合教育研究推進センター特定准教授。2020年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。