出版社内容情報
東日本大震災の被災現地の今までと現状を見据え、震災・原発事故後の社会と避難者のエンパワーメントに資する施策を多角的に考察。
はじめに 地続きの知と原発事故後後の世界(関 礼子)
◆第1部 “いま”につながる系譜
原発反対運動における「知」の連続性
第1章 原発反対運動のなかの科学知
専門知の変換としての環境学習(高木恒一)
第2章 R-DAN、そのとき市民の測定が動いた
福島第一原発事故を捉えたガイガーカウンター(佐久間淳子)
コラム1 素粒子・原子核物理学者による災害復興支援(村田次郎)
第3章 原発とコミュニケーション
福島と水俣をつなぐ平和学の視点から(平井 朗)
◆第2部 内発的な自治への水脈の復興
生活〈ライフ〉の復興
第4章 声なき声は充満している
“原発反対”の底にあるもの(友澤悠季)
コラム2 原発事故後の原発反対運動のリーダーたち(1):早川篤雄(関 礼子)
コラム3 原発事故後の原発反対運動のリーダーたち(2):石丸小四郎(森田省一・関 礼子)
コラム4 原発事故後の原発反対運動のリーダーたち(3):伊東達也(関礼子)
第5章 強制された避難・強要される帰還――「構造災」からの離脱と生活の復興(関 礼子)
コラム5 集団移転の時間、生活の時間
津波被災地における暮らしの合意形成から(黒田 暁)
第6章 ご先祖さまの眠る町
浄土真宗移民の地から(語り:藤井賢誠・構成:関 礼子)
第7章 町へ帰る、蜜蜂を飼う“楽しみ”
避難指示解除の広野町におけるニホンミツバチの伝統養蜂の再開と受難(佐治 靖)
◆第3部 “生きる”を取り戻す活動と表現
第8章 「こころの堤防」を築くということ
災害と観光(関 礼子)
第9章 演劇が描いた震災・原発事故
福島の高校生による表現を中心に(後藤隆基)
おわりに(関 礼子)
【著者紹介】
立教大学社会学部現代文化学科教授
目次
第1部 “いま”につながる系譜:原発反対運動における「知」の連続性(原発反対運動のなかの科学知―専門知の変換としての環境学習;R‐DAN、そのとき市民の測定が動いた―福島第一原発事故を捉えたガイガーカウンター;原発とコミュニケーション―福島と水俣をつなぐ平和学の視点から)
第2部 内発的な時事への水脈の復興:生活の復興(声なき声は充満している―“原発反対”の底にあるもの;強制された避難・強要される帰還―「構造災」からの離脱との復興;ご先祖さまの眠る町―浄土真宗移民の地から;町に帰る、蜜蜂を飼う“楽しみ”―避難指示解除後の広野町におけるニホンミツバチの伝統養峰の再開と受難)
第3部 “生きる”を取り戻す活動と表現(「こころの堤防」を築くということ―災害と観光;演劇が描いた震災・原発事故―福島の高校生による表現を中心に)
著者等紹介
関礼子[セキレイコ]
1966年北海道生まれ。1997年東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。2001年社会学博士(東京都立大学)。専門は環境社会学、研究テーマは公害・環境問題、開発と自然保護。帯広畜産大学講師・助教授、立教大学社会学部准教授等を経て、2009年より立教大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。