原発事故と放射線のリスク学

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原発事故と放射線のリスク学

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535586505
  • NDC分類 539.68
  • Cコード C3036

出版社内容情報

原発事故からもうすぐ3年を経るが、除染や帰還についての明確な指針が示されていない。中西リスク論が、問題点に斬り込み、提言。

第1章 放射線のリスク
1.1 外部被ばくと内部被ばく
1.2 しきい値ありとしきい値なし
1.3 放射線がん組織幹細胞の役割 丹羽太貴さんにきく

第2章 原発事故のリスク
2.1 原発事故のリスク
2.2 除染と帰還
2.3 除染目標値とリスク
2.4 除染の現場から 半澤隆宏さんにきく

第3章 福島の「帰還か移住か」を考える----経済学の視点から
【対談】 飯田泰之 vs. 中西準子

第4章 化学物質のとリスク管理から学ぶこと

第5章 リスクを選んで生きる
【対談】 上野千鶴子 vs. 中西準子(『婦人公論』より転載)

【著者紹介】
産業技術総合研究所フェロー

内容説明

環境問題・化学物質のリスク評価を切り拓いてきた著者が、外部被ばくの誤解をあばき、福島帰還への目標値を提言する。飯田泰之氏(経済学)との対談、丹羽太貫氏(放射線生物学)、半澤隆宏氏(福島県伊達市職員)へのインタビューを収録。

目次

第1章 放射線のリスク(外部被ばくと内部被ばく;しきい値ありとしきい値なし ほか)
第2章 原発事故のリスク(原発事故のリスク―放射線のリスク;除染と帰還 ほか)
第3章 福島の「帰還か移住か」を考える―経済学の視点から 対談・飯田泰之VS.中西準子(原発事故と研究者の責務;「べき論」ばかりが繰り返される ほか)
第4章 化学物質のリスク管理から学ぶこと(リスクトレードオフ;なぜ、DDTが禁止されるようになったか ほか)
第5章 リスクを選んで生きる―対談・上野千鶴子VS.中西準子(理系女性研究者のサバイバル;本物の専門家は排除された ほか)

著者等紹介

中西準子[ナカニシジュンコ]
独立行政法人産業技術総合研究所フェロー。1938年、中国大連市生まれ。1961年、横浜国立大学工学部化学工業科卒業。1967年、東京大学大学院工学系博士課程修了。東京大学工学部助手、東京大学環境安全研究センター教授、横浜国立大学環境科学研究センター教授、独立行政法人産業技術総合研究所安全科学研究部門長を経て、現在に至る。専門は環境工学、環境リスク評価。工学博士。横浜国立大学名誉教授。紫綬褒章受章(2003年)。文化功労者(2010年)。瑞宝重光章受章(2013年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

30
「リスクゼロ」社会はありえない。なぜなら、あるリスクをなくそうとすると、他のリスクが出てきて最初のリスク削減効果を食いつぶしてしまう「リスクトレードオフ」現象が起きてしまうから。環境リスク管理学の大家が放射線被曝問題について率直に語った良書。国の示す年間1ミリシーベルトの被曝上限の見直しを求める主張は科学者らしく理詰めで説得力があります。2015/10/06

壱萬参仟縁

17
外部被ばく量=実効線量 =空間線量×遮蔽などの補正係数 =空間線量率×滞在時間×0.6 (6頁)。 また、 内部被ばく量=実効線量 ≒㏃単位の摂取量×実効線量係数 =㏃単位の日摂取量×日数×実効線量係数 (8頁)。 原子力ムラの人が書いているので、 どこまで信用できるか? 例えば、「低い線量を長く受ける場合には、 新しい現象はないだろう」(73頁) とする根拠って、人体実験中なので、 個人差がある、とすれば逃げれると言説か。 罹患にも遅かれ早かれの問題だと思う。   2014/05/27

おおにし

12
放射能汚染した土地が汚染前の状態に戻ることはなく、被ばくした人たちも元の身体に戻すことは不可能である。ならば被ばく者自身が被ばくリスクをきちんと把握し帰還か移住かの決断が必要であり、健康管理をしていくしかない。中西先生は本書でリスク学に基づき被ばくリスクの評価案を提示されている。これを元に多くの研究者が議論を交わし、我々が納得できる被ばくリスク評価やリスク管理のきちんとした指標を示してほしい。特に、除染目標も除染による便益も曖昧なまま除染を進めている国は、まず除染の効果と費用を明確にすべきだと思う。2015/01/11

向う岸

7
長年に渡り化学物質のリスク評価について研究してきた著者が放射線のリスクについて調べたもの。責任逃れのためか、国は基準とする値を海外の基準をそのまま取り入れている、国は過大な値を発信し続けたことを訂正すべき、間違った基準値で除染作業を続けても無意味であるし、公平性を考えても補償中心の復興策を考えるべき、リスクをゼロにすることは出来ないので、避けるのではなくリスクと利益のバランスを考え選ぶことが重要といった提言がされている。研究者の責任について踏み込んでいるのは新鮮だった。2014/11/09

うらじ

7
公表データを疑う視点がないのいかがなものか。「広島・長崎で、胎児の奇形とか重度の知的障害が起きていないと聞いたときは、本当にほっとして、それは今でも、こういう影響を考えるときの芯になっている」という一文を読み、肥田舜太郎氏の著作で産婆の間で奇形児が多いことが噂になっていたが戒厳令が敷かれてタブーになったという話を思い出した。死産や生後間も無く死んだ乳児の臓器をホルマリン漬けにしてアメリカに送っていたという記録もあるし、やっぱり何かしら隠してることがあるのでは?2014/08/20

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