内容説明
大正デモクラシー、戦後民主主義、さらには今日の市民・社会・労働運動へと連なる、明治期社会民主主義の理想。日本近代思想史の巨大な水脈が、いま掘りおこされる。
目次
第1部 片山潜の思想形成(“文明”への開眼―美作の一農村における片山潜;勤王家からキリスト者へ―片山潜の「立身」と思想形成;片山潜における「社会改良」の論理の形成―社会問題・社会事業・社会福音・社会学)
第2部 明治日本と社会問題(日本における「社会問題」論の形成―日清戦争以前における思想的諸潮流;「鉄工」の思想と明治国家―日清戦後における労働組合運動の黎明)
第3部 片山潜と社会問題(労働運動の思想―片山潜における労働者の自治と国家;都市の思想―日清戦後東京の都市問題と片山潜;「進化」と「革命」―片山潜における社会主義思想の形成)
第4部 社会主義・民主主義と明治国家(日清戦後における社会民主主義の形成―片山潜を中心に;日露戦後における社会民主主義の再編―明治国家観をめぐって;明治末期の酒井民主主義の行方―片山潜における「革命」と「改良」の隘賂;総括と展望)
著者等紹介
大田英昭[オオタヒデアキ]
1974年生まれ。京都大学総合人間学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。博士(学術)。現在、東北師範大学(中国)歴史文化学院教授。専門は日本近代思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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