ポポロ事件全史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 530p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784535585249
  • NDC分類 377.1
  • Cコード C3032

内容説明

当事者が語る学生と大学との見事な共闘の記録。1952年2月、東京大学構内での諜報活動中に学生につかまった3名の警察官。「警察手帳」の中身は…。そこから警察権力との20年にわたる闘いが始まった。

目次

序章 ポポロと出遭うまで
第1章 ポポロ事件おきる―一九五二年二月二十日、そして嵐の一ヶ月
第2章 黒い手帖は語る―警察手帖の全貌
第3章 逮捕、獄中記など
第4章 東京地裁その一(事実関係)
第5章 東京地裁その二(法律関係)
第6章 高等裁判所
第7章 最高裁判所
第8章 差し戻し地裁
第9章 差し戻し高裁と最高裁、そして市長当選
終章 横手市議会紛糾する―民主主義の「壁ぬり」は続く

著者等紹介

千田謙蔵[チダケンゾウ]
1931年、秋田県横手市に生まれる。横手中学、旧弘前高校を経て、1953年、東京大学経済学部を卒業。直ちに帰郷して青年・文化活動ののち、1959年、横手市議会議員に当選(27歳)、3期12年。1971年、横手市長に当選(39歳)、5期20年つとめる。1991年、自ら市長職に終止符をうつ。この間、1952年、東大ポポロ事件で訴追され、1973年、最高裁判所の確定まで、20年余の長期裁判を闘う。また、ヨーロッパ滞在視察をくりかえし、自治大学校で講師を続ける。1995年、地方分権委員会専門委員に就任。6年余つとめる。現在NPO法人「横手ひらかNPOセンター」理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

figaro

0
東大ポポロ劇団事件の被告人であり、後に秋田県横手市の市長にもなった著者が、生い立ちや東大での生活を振り返りながら、ポポロ事件の記録を一部対話形式でまとめた本です。特に、平和条約締結当時の雰囲気や高裁判決から6年の間の政治状況の推移などにも触れながら、なぜ最高裁で逆転されたかを追及しているあたりは非常に面白い。特に、第2章の「黒い手帖は語る」では、警備情報活動の実態が明らかになり、また、第1章5節の矢内原総長の国会演説には、消えつつある大学の灯を思い出しました。良い本です。2015/02/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/328444
  • ご注意事項

最近チェックした商品