鏡の中の日本と中国―中国学とコ・ビヘイビオリズムの視座

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535585058
  • NDC分類 222
  • Cコード C3020

内容説明

「日本」の素顔は、常に「中国」という鏡に映される。とりわけ、戦後の自己像は鮮やかだ。それ故かえって、日本人にとって、見たくない、そして見えない像でもある。されど、日中関係の「歪み」が顕わになった今、その「鏡」を直視せねばならない。では、鏡への正対を妨げるものは何か―。戦前からの中国研究の歴史を辿り、協調と対立の鏡像世界に新たな光を当てる。

目次

第1部 鏡の中の日本と中国(科学研究の方法的基礎;近代科学と「認識の客観性」;「日本漢学」と「支那研究」―その方法論上の陥穽;戦後日本の現代中国研究における方法的無自覚;むすびに代えて―コ・ビヘイビオリズムの視座)
第2部 竹内好再考と方法論のパラダイム転換(知識人と内なる民衆性;「非政治」と「政治」―水俣病の事例から;坂口安吾と劉再復―戦後と革命後;根拠地および根拠地の思想;「オリエンタリズム」と「内発的発展」―敗北の自覚をめぐって;時間のディレンマ;「情念国家」の形成とカリスマ―日中両国の相似性;時間意識と空間意識―その「ねじれ」と「時間の竜巻」l毛沢東と劉少奇、〓(とう)小平―「敗北の自覚」をめぐって
「〓(そう)扎」と「訣別」と
むすびに代えて―「日本ナショナリズム」のゆくえ―「有根」と「無根」と

著者等紹介

加々美光行[カガミミツユキ]
1944年、大阪府生まれ。愛知大学現代中国学部教授。東京大学文学部卒業後、アジア経済研究所主任研究員、愛知大学法学部教授等を経て現職。2002年10月、文部科学省「21世紀COEプログラム」採択に伴い、愛知大学国際中国学研究センター所長・COE拠点リーダーに就任。主な研究分野は現代中国政治、中国政治思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メルセ・ひすい

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9-38 赤35 ゛「自負心のナショナリズム」を憂える゛ `60年代以来、激動する現代中国に真摯に向き合ってきた政治学者のノート 「日本」の素顔は、常に「中国」という鏡に映される。歴史認識問題など、日中関係の歪みが顕わになった今、鏡への正対を妨げるものは何か、戦後日本の現代中国研究は多くの成果を生む一方で中国認識に多くの歪みを伴ってきた…。戦前からの中国研究の歴史を辿り、協調と対立の鏡像世界に新たな光を当て考察する。2007/12/16

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