内容説明
格言に学び、日本人のアイデンティティを探る。評論活動30年、渾身の世直しの書。
目次
第1部 わが人生を導いた十二の格言―格言は常識と道義の宝庫である(吾十有五にして学に志し(志学)、三十にして立ち(而立)、四十にして惑わず(不惑)、五十にして天命を知る(知命)。六十にして耳順い(耳順)、七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず(従心)(孔子)
働かざる者食うべからず(『新約聖書』)
自分の経験はどんなに小さくとも百万の他人の経験より値打ちのある財産である(レッシング)
人の一生は重荷を負いて遠き道を行くが如し(『東照宮遺訓』)
いかに永く生きたかではなく、いかに良く生きたかが問題である(セネカ) ほか)
第2部 格言による政治評論日誌―ニッポン亡国の兆しの研究・小泉政権批判(人間の一生に賭けをしてはならない時が二度ある。それをする余裕のない時と、余裕のある時である(マーク・トウェーン)―小泉首相の冒険主義
病、膏肓(こうこう)に入る(『春秋左氏伝』)―小泉内閣の経済政策の重大な過ち
彼を知りて己を知れば百戦して殆(あやう)からず(孫子)―小泉外交の危うさ
光が強ければ影もまた濃い(ゲーテ)―小泉内閣支持率上昇の明と暗
政(まつりごと)は民を養うにあり(『書経』)―経済政策の転換ができない小泉政治の硬直 ほか)
著者等紹介
森田実[モリタミノル]
1932(昭和7)年静岡県伊東市生まれ。東京大学工学部卒業。日本評論社出版部長、『経済セミナー』編集長などを経て、1973年から政治評論家として独立。著作・論文を著す一方、テレビ、ラジオ、講演などで評論活動を行っている。森田総合研究所主宰
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