出版社内容情報
米国政治を背後で揺さぶるキリスト教・ユダヤ教。これら宗教と政治の関係を正しく理解しない限り米国を理解したことにはならない。同時多発テロ後も読む。
内容説明
多文化社会アメリカにおける政教関係の歴史的変遷を多文化社会の変容と関連づけて概観するとともに、政教関係に関するアメリカの研究動向をも簡単に紹介。また、一九六〇年代以後、政教関係の「媒介環」という役割を果たすと考えられるようになった宗教関係利益団体について、その役割と特質を考察。次いで、アメリカ・キリスト教各派の「政治化」、つまり政治的活動の活発化と大統領選挙などへのその影響を論じる。さらに政教関係が激しく緊張する「戦争」について検討。第二次世界大戦以後のアメリカにおける主な宗教関連社会・政治問題として、「中絶」「同性愛」「公教育での宗教」の三つを挙げ、それぞれについて、とくに政治システムとの関連を中心に概説。最後に、ごく新しい動きに注目して、今後の展望へとつなげていくと同時に、アメリカにおける多文化共生とキリスト教の関係を総括する。
目次
第1部 アメリカ政治・宗教関係の変遷
第2部 キリスト教会の政治化
第3部 戦争と宗教
第4部 宗教政治的争点
第5部 注目すべき新しい動き
著者等紹介
蓮見博昭[ハスミヒロアキ]
東京外国語大学(欧米第一課程)卒業後、時事通信社入社。ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン各特派員、解説委員、出版局長などをつとめる。1989年より現在まで、恵泉女学園大学英米文化学科教授(アメリカ政治担当)。2001年4月より同大学大学院の教授兼任。2001‐02年、(財)日本国際問題研究所研究委員
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感想・レビュー
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