内容説明
名機YS11。しかしその実態は…。「ユーザーの意見など聞く必要はない」と言い放つ無責任プロジェクトの誕生から死までの内情を初めて明らかにし、特殊法人論議に一石を投じる。
目次
第1章 素顔のYS11
第2章 足踏み
第3章 奇妙な資金計画
第4章 ダンピング
第5章 倒産
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ことよん
1
日本製のいい飛行機(かつて乗ったこともありました)、と思っていたのですが、企画も設計も、商売も、酷い話でした。三菱の新しいジェット旅客機が、後々そう言われなければ、良いのですが。2019/09/21
スプリント
0
日航製の迷走っぷりは憤りを通り越して滑稽ですらあります。莫大な国費を投入したあげくの倒産。その教訓が現在の政策に活かされてないところも悲しいことです。2013/12/18
kakaxyz
0
誤っていた初期企画、所定性能を出すことだけを目指して整備性や運用コストを考えてなかった初期設計(大改修である程度まともになったもののコストは増えたし売り時も逃す)、設計と制作現場の分離っぷり、泥縄式に構築するしか無かったサポート体制等。業界がぜんぜん違うのに「どこかで見た」感が強いというか、情報システム開発系はこういう問題が吹き出る複雑なプロダクトが「普通の」企業まで降りてきた感。あと後半の海外セールス失敗…というか色々怪しいお金の動きについて。当時の日本政治、今とはかなり違う感じの野蛮さがあったのだなあ2019/11/25
ソロ マクスウェル
0
YS11に対する認識がひっくり返った。2019/01/12