内容説明
本書は、1989~90年の東欧革命に決定的な転換点になり、その帰趨を決定づけた東ドイツの体制崩壊の問題を、ホーネッカー統治の後期の時代にさかのぼり、それを導いた体制危機の構造とともに検討している。
目次
序章 前史―ホーネッカー体制の前期まで
第1部 構造(党と国家の機構;経済の構造と計画経済;政治文化)
第2部 展開―体制危機へ(外交;経済;内政;教会と反対派)
第3部 崩壊(1989年―「尖鋭な危機」の局面へ;SED統治体制の崩壊;モドロウ政権と円卓会議;世論と政党;3月選挙)