目次
第1章 捜査手続の意義とその理論構造
第2章 捜査手続過程における弁護人の弁護活動の必要性
第3章 わが国における被疑者の弁護権保障制度の歴史的発展
第4章 捜査における弁護の機能―その現実的桎梏と改革への指標
感想・レビュー
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ねお
15
捜査独自性説に立ち、弁護人の機能を①保護機能②情報収集機能③監視機能④救済機能に分類し、捜査段階で特に被疑者の防御権的活動確保のために弁護人の有効な援助を受ける権利の保障に関して問題となる諸問題について、歴史的視点を踏まえて日本での運用実態を見極めつつ、アメリカ法、イギリス法、ドイツ法及び国際人権法と比較した上で改革の指標を示すこと目的とする。捜査独自性説を採りつつもさらに当事者対等性を貫徹させる形で弁護側調査を「捜査」とする点に独自性がある。もっとも、弁護人の機能分類に関しては 具体的な論証をしているわ2022/02/25