内容説明
〈社会主義〉思想の原点をふりかえり、共産主義の潮流と社会民主主義の潮流とのいずれも視野にいれながら、ヨーロッパからアジアに広がる〈社会主義〉の、その苦悩と模索の種々の相に、それぞれの置かれた歴史的状況に即して迫る。
目次
ユートピア思想とマルクス主義―思想としての社会主義
国家社会主義の成立と終焉―世界戦争の時代から世界経済の時代へ
現代における社会民主主義の諸相―ドイツ社会民主党の転換を中心に
中国の革命・社会主義・現代化―毛沢東から〓小平へ
中国経済―12億の挑戦
ハイジャック事件にみる中国法の特徴
ユーゴスラヴィアの自主管理社会主義―歴史的条件・模索・終焉
ポーランド『連帯』の軌跡―〈権力〉と〈社会〉とのはざまで
ペレストロイカとその後―「民主化」のパラドクス
『一つのドイツ』の苦しみ―「過去の克服」とは何か