目次
第1章 情報とシステムへの案内
第2章 システムの基礎知識
第3章 情報の基礎知識
第4章 制御の基礎知識
第5章 システム思考への第一歩
第6章 論理と演算と機械
第7章 計画・ネットワーク・ゲーム
第8章 生態系から人工知能まで
第9章 情報化社会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mashi
1
システム思考の入門書というよりも、システム思考=サイバネティクスを軸に近~現代における情報学、数学、工学、生理学、諸社会科学の発展を概観する、科学史の様な印象を受けた。出版されたのは80年代であるが、近年のどうしようもない新書群でよく見かける浅薄な情報社会論の諸論点を、30年前の時点ですでにより詳解な形で既存の学問体系に結び付けて解説しており、学際的領域に取り組むに当たって有意義な知見が少なからず示されていると思う。あと、単純に読み物として面白かったです。2015/04/30
Hirotaka Nishimiya
0
ライフワークと位置付けているシステム論に関して。社会科学系でサイバネティクスを応用している著者による30年前の著作ではあるが、システム的なものの捉え方を示した前半は参考になる。特に「最小限多様度の法則」と冗長性に関する内容。2016/12/22