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目次
第１章 生活臨床とは何か
第２章 生活臨床の早期介入
第３章 生活臨床の長期支援
第４章 生活臨床の就学支援―勉強支援技法の開発を中心に
第５章 生活臨床の就労支援
第６章 生活臨床の結婚支援
第７章 生活臨床におけるデイケアの役割
第８章 生活臨床の症例検討
第９章 家族史研究による生活臨床の飛躍―家族史から何を読み解き、何を治療に活かすか
エッセイ 生活臨床と私
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shiorist
6
生活臨床は精神科医療の文学性を排除して政治性に特化した治療文化。土着性へのノスタルジーがあり生活に密着する泥臭いスタイルこそがよしとされるわりに、自分たちのポジションは高いところに置いておきたいという創業者の矛盾した欲望がチラホラするばかりで洗練された組織化がなされていない。その無骨な文章からは社会主義の洗礼を受けた世代特有のうさん臭さが滲みだしてくる。そのせいか随所に叡智がちりばめられているにも関わらず「ダサさ」の方が目立ってとっつきにくいことになって群馬で短期的なブームに終わっちゃって残念。2012/05/23
ポカホンタス
5
さくさくっと整理して、要するにこういうことです、という形でのプレゼンではなく、ひとつひとつブロックを積んでいって、最後になってようやく全体像が見えてくるという形で論述されているからか、ある種の「重さ」と見通しの悪さを感じたが、読み進めるうちに、徐々に視界が開けてきて、「症例検討」にさしかかると、もう、感動で胸一杯になった。その流れで９章の家族史の話は大変深みを感じました。時代にそぐわない面と、時代にマッチした面とが同居していてそれも魅力。森田療法に並ぶ和製の治療技法として、もっと注目されてもいい。2012/05/06
第9846号
4
研究会にて。生活臨床の実践の様に関われたら患者さんとの関係も違って色々と見えてくるのかも、と感じました。また「指向する課題」という考えはニーズだけでなく人生の方向性を示すように思え参考にしてみたい。ただ実際の仕事で多くの方と関わると、その場その場の調整に回り生活臨床の方法とはかけ離れた関わりになりがちに。こちらの力量不足のためと思いますが生活臨床は時間とマンパワーが保証された所でのお話なのかとも考えてしまいます。後、妄想型の患者さんが頻繁に登場しますが、破瓜型の方にはどう対応されていたのか事例が欲しかった2012/05/26
いけぽん
0
パラパラと目を通すつもりがとてもおもしろくて読んでしまった。群馬で始まった生活臨床。これが日本の精神科医療の本流になっていたら…。いま生活臨床から学び私たちに取り入れられることがあれば取り入れていきたい。2014/05/04
